鳥取砂丘こどもの国の近くに佇む「鳥取一家心中の家」。実際には一家心中の事実はないが、廃墟と化した家屋と謎の水子地蔵が不気味な雰囲気を醸し出し、心霊スポットとして語り継がれている。今回は、鳥取一家心中の家にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
鳥取一家心中の家とは?

鳥取砂丘こどもの国の近くに、通称「鳥取一家心中の家」と呼ばれる廃屋がある。
この家は3棟からなる旧家であり、2000年代前半に廃屋となったと言われている。
しかし、「一家心中の家」との異名がついているものの、実際にはそのような事件は起きていない。
かつてこの家に住んでいた人物の子息は、現在も健在であるという。
この家が心霊スポットとして知られる理由の一つに、家の前に立つ「水子地蔵」の存在がある。
この地蔵は、誰が建立したのか不明であり、かつては3体存在していた。
しかし、心ない侵入者によって破壊され、現在では首のない無惨な姿になっている。
さらに、建物自体が森の中にあり、夜間には異様な雰囲気が漂う。
廃墟の不気味さと、破壊された水子地蔵が相まって、ここは心霊スポットとして語り継がれるようになったのである。
鳥取一家心中の家の心霊現象
鳥取一家心中の家では、以下のような心霊現象が報告されている。
- 2階の窓から覗く若い女性の霊
- 玄関先に立つ黒い人影
- 家の周囲を彷徨う足音
- 深夜に響く不可解な声
これらの怪異について、以下に記述する。
2階の窓から覗く若い女性の霊
この家の2階の窓から、長い黒髪の若い女性の霊がじっとこちらを見つめているという目撃談が多い。
真っ暗な窓の奥に、白い顔だけが浮かび上がる光景は、訪れた者に強烈な恐怖を与えるという。
目が合った瞬間、彼女はすっと姿を消すが、その後も背後に視線を感じることがあるという。
玄関先に立つ黒い人影
玄関に人影が立っているのを目撃した者も少なくない。
その影は明らかに人の形をしているが、細部は判別できず、ただ静かに佇んでいる。
しかし、気づいた瞬間にはスッと消えてしまう。まるで家の侵入者を見張っているかのようだ。
家の周囲を彷徨う足音
深夜、家の周囲を何者かが歩き回る足音が聞こえるという報告もある。
しかし、音の主を確認しようと外を見ると、そこには誰もいない。
足音だけが、建物の周りを回るように響き続けるという。
深夜に響く不可解な声
静まり返った深夜、誰もいないはずの家の中から、女性のすすり泣く声が聞こえることがあるという。
耳を澄ますと、それはうめき声のようにも聞こえ、次第に低いうなり声へと変わっていく。恐怖に耐えきれず、その場を去る者も多い。
鳥取一家心中の家の心霊体験談
過去にこの場所を訪れた者たちの中には、実際に霊現象を体験した者もいる。
体験談1:2階の窓の女
ある若者グループが肝試しのために訪れた際、家の2階をスマートフォンで撮影した。
すると、暗闇の窓の中に、明らかに人の顔のようなものが写り込んでいたという。
撮影者は恐ろしくなり、その場から逃げ出したが、後で確認すると、その顔は不気味なほどハッキリと写っていたという。
体験談2:玄関先の影
夜に単独で訪れた男性が、玄関に黒い影を目撃したという。
最初は建物の影かと思ったが、その影は明らかに人の形をしており、じっとこちらを見つめていた。
しかし、次の瞬間にはスッと消えてしまい、それを見た男性は逃げるようにしてその場を後にしたという。
鳥取一家心中の家の心霊考察
この家では実際に一家心中などの事件は起こっていない。
しかし、水子地蔵の存在が「死」を連想させ、それが人々の恐怖心を煽っている可能性がある。
また、廃墟というのは時間が止まった空間であり、生活の痕跡が残ることで、異様な雰囲気を醸し出すものだ。
しかし、目撃談がこれほど多いことを考えると、単なる思い込みや錯覚だけでは説明できない部分もある。
廃墟の2階から覗く女性の霊や、玄関に立つ人影が、同じように語り継がれていることは興味深い。何かがこの場所に留まり続けているのかもしれない。
また、霊現象が報告される心霊スポットでは、訪れた者が恐怖のあまり「何かを見た」と思い込むこともある。
しかし、足音やすすり泣く声といった現象は、音声として確認されたこともあり、単なる気のせいでは説明がつかない。
果たして、この家には本当に何かが存在しているのだろうか?
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