かつて繁盛したこのホテルは、閉業後に荒廃し、肝試しスポットとして知られるようになった。建物内では不審な足音や物音、家具が勝手に動く現象などが報告されており、訪れる者に恐怖を与えている。今回は、ホテルプレインにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
ホテルプレインとは？
ホテルプレインは、徳島県板野郡松茂町に所在する廃ラブホテルである。
かつては1階がガレージ、2階が客室の2階建て建物として1975年頃から1986年頃にかけて開業し、繁盛を誇った施設であった。
しかし、時代の変遷とともに利用者は減少し、電話帳にも2008年までしか記載されなかったことから、2008年頃に閉業したとされる。閉業後は建物内外に荒廃の兆しが現れ、2014年頃には落書きや不法投棄物が多数確認されるようになった。
2022年12月時点においても現存しているが、建物入り口はバリケードで封鎖され、「24時間営業中」「全室カラオケ完備」「粗品プレゼント中」といった看板がその昔の栄光を物語ると同時に、不気味な雰囲気を漂わせているである。
また、地元の若者の間では肝試しスポットとしても有名であり、数々の事件や事故が起きた場所との噂が絶えない。
ホテルプレインの心霊現象
ホテルプレインの心霊現象は、
- 何者かの気配が突如として感じられる
- 暗闇の中から響く不規則な物音が聞こえる
- 客室内の椅子や机が自らの意思かの如く勝手に動く
- ドタンドタンという大きな足音が、まるで迫り来るかのように鳴り響く
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず、何者かの気配は、ホテルプレインという閉ざされた空間に一歩足を踏み入れた瞬間、肌を刺すような冷気と共に現れる。
暗い廊下や朽ち果てた客室において、訪れる者は背後に誰かが立っているような、説明のつかぬ不安感に襲われると語られている。
次に、暗闇の中から響く不規則な物音は、まるで誰かが遠くで足音を立てながら歩いているかのようであり、時折窓ガラスを叩くかのような音が聞こえると報告されている。
これらの音は、静寂を破るかのように突然鳴り出し、その余韻が長く心に残るという。
さらに、客室内においては、訪問者のいないはずの部屋で、椅子や机が自らの意思を持つかのように位置を変えたり、転がる音がする現象が確認される。
これらの家具の動きは、物理的な原因では説明がつかず、まるで幽霊の仕業であるかのような印象を与える。
最後に、深夜に特に耳にするドタンドタンという大きな足音は、警備員がいるのではないかと一瞬期待させるが、実際には誰も存在しない空間から発せられる。
音は次第に近づいてくるかのような錯覚を覚えさせ、追い詰められた獲物の叫びのような恐怖感を呼び起こす。
これらの心霊現象は、ホテルプレインに漂う怨念と過去の事件・事故の記憶が、空間に不浄なエネルギーとして宿っているかのような印象を与える。
ホテルプレインの心霊体験談
実際に肝試し目的でホテルプレインに足を踏み入れた者の中には、恐怖の体験談を語る者が少なくない。
ある夜、数人の若者が集い、暗い廃墟内を探索中に、まずドタンドタンという大きな足音が響いたと報告されている。
警備員の存在を疑ったものの、外には一切の人影が見当たらず、声をかけたところも返事はない。
探索を続けようとした矢先、さらに足音が近づいてくるように感じられ、その圧倒的な迫力に恐怖を覚え、急いでその場から逃げ出したとの証言がある。
また、別の体験談によれば、探索中に客室の一角で、当初確認された位置から明らかに椅子や机が移動しているのを目撃した者がいる。
上階からは、何かが転げ落ちるかのような激しい物音が連続して聞こえ、現実離れした恐怖体験がその場を支配したという。
これらの体験談は、決して作り話ではなく、実際にホテルプレインに潜む異様な存在の恐怖を如実に物語っている。
ホテルプレインの心霊考察
以上の心霊現象および体験談は、ホテルプレインにおける過去の事件や事故の記憶、さらには閉業後の荒廃と共に付着した怨念が影響している可能性を示唆する。
かつての繁栄の名残が今なお残るこの建物は、不法侵入や落書き、さらには管理者による封鎖措置により、外部との接触を断たれた空間として、常に異様なエネルギーを放っている。
これにより、訪れる者の心理状態が不安定となり、超常現象として認識される現象が多く発生するのではないかと考えられる。
加えて、心霊現象として報告される足音や家具の動き、物音は、肝試しに訪れる若者たちの恐怖心を一層煽る要因となっており、その実態は単なる偶発的な現象ではなく、何かしらの霊的な存在の影響を受けている可能性が高いである。
ホテルプレインは、閉鎖された今もなお、過去の栄光と惨劇が交錯する不気味な空間として、心霊現象の研究対象および肝試しスポットとして、訪れる者に計り知れない恐怖を与え続ける場所であるといえる。
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