奈良県生駒市にある「くろんど池」は、日中はレジャーやハイキング客で賑わう自然豊かなスポットである。しかし夜になると、自殺の名所として知られ、女性の霊や人影の目撃、心霊現象の数々が囁かれるようになる。今回は、くろんど池にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
くろんど池とは?

くろんど池(黒添池)は、奈良県生駒市高山町に存在する広大なため池である。
面積は約16,000平方メートル、定水量はおよそ120,000立方メートルを誇り、江戸時代の1624年(寛永元年)に開削され、翌年に竣工したと伝えられている。
その後も度々拡張工事が施され、現在の姿に至っている。
この池と周辺地域は、金剛生駒紀泉国定公園の一角として整備されており、キャンプ場や貸しボート、ハイキングコースなど、自然と触れ合えるレジャースポットとして賑わいを見せている。
また、生駒八景のひとつにも選出されており、日中は風光明媚な景観が広がっている。
しかし、陽が沈み夜の帳が降りると、様相は一変する。
この静寂と闇に包まれた池には、数多の心霊の噂が付きまとっているのである。
くろんど池の心霊現象
くろんど池で報告されている心霊現象は、
- 女性の霊が現れる
- 黒い人影が池を泳ぐ
- トイレで首を吊る女性の霊
- 首なしライダーの目撃談
- 家までついてくる霊的存在
である。以下に、これらの怪異について記述する。
くろんど池の周辺には、夜間になると突如として女性の霊が姿を現すという。
特に多く報告されているのが、池の近くにあるトイレにおける霊現象である。
そのトイレでは、首を吊った女性の霊が鏡越しに立っていた、または個室内に浮かぶ影を見たという証言が多数存在している。
また、池の水面を黒い人影が泳いでいたという目撃談もある。
昼間は静かに澄んだ水が、夜になると異界の入口であるかのように禍々しい空気を放ち始める。
池に引き込まれるように自殺を遂げた者の怨念が、姿を変えて現れているのではないかと囁かれている。
さらに、「首なしライダー」という異様な噂もある。
バイクのエンジン音と共に、首のない人影が走り抜ける姿を見たという者もいる。
これは、かつて夜の峠道を走っていたバイク事故の犠牲者が霊となって現れているという説も存在する。
恐ろしいのは、これらの霊がその場にとどまるだけでなく、訪れた者に“憑いてくる”という話である。
家に帰ってから怪異に襲われたという報告も後を絶たない。
くろんど池の心霊体験談
体験談①
2021年の秋、ある人物が数日にわたって、同じ人影を何度も目撃するという奇妙な体験をしたという。
その姿はまるで江戸時代の旅人のようであり、時代錯誤な姿が現実に現れたことに驚愕したと語っている。
ある日は、土砂降りの雨の中、ずぶ濡れのままくろんど池の周囲を異様な速度で走るその旅姿の男を見たという。
まるでこの世のものではない“何か”に追われているかのような姿だったという。
体験談②
若い頃、深夜2時にくろんど池の近くで車を停め、友人と怪談話に花を咲かせていたという人物がいた。
その後、明け方4時に帰宅し、布団に入ってすぐに金縛りに襲われた。
目を開けると、そこには男女の“影”が、布団の上に立っていたという。
その気配は圧倒的な恐怖と共に押し寄せ、意識を失うように気絶したとのことである。
彼は「くろんど池から連れて帰ってきた」と今でも語っている。
くろんど池の心霊考察
くろんど池にまつわる心霊現象の数々は、単なる噂や伝承に留まらず、実際の目撃談や体験談として語られている。
特に、自殺が行われたとされるトイレや池への入水といった過去の出来事が、霊的現象を引き寄せている可能性は否めない。
また、くろんど池の立地もまた、心霊スポットとしての要素を強めている。
都市部からも比較的アクセスが良く、人里離れた山中の静寂が恐怖を一層引き立てる。
霊現象の発生は夜間に集中しており、人の気配が消える時間帯に、何か“異なる存在”が姿を現すと考えられている。
目撃された霊の姿が江戸時代風であったことも、池の歴史が400年以上に及ぶことと無関係ではないだろう。
土地に刻まれた記憶と怨念が、時代を超えて今もなお人々の前に現れ続けているのかもしれない。
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