天狗茶屋のウワサの心霊話

宮城県仙台市青葉区にかつて存在した「天狗茶屋」。今は廃墟となったその場所には、「私は行政に翻弄され殺されました」と書かれた異様な張り紙が残されている。古くは定義山参拝客の休憩所として栄えたこの茶屋にまつわる、ウワサの心霊話を紹介する。


天狗茶屋とは?

天狗茶屋の外観

天狗茶屋(てんぐちゃや)は、宮城県仙台市青葉区大倉、大倉ダムの東岸に存在していた軽食店の廃墟である。

元々は慶応2年(1866年)、桂清水を利用したところてん屋として創業された老舗であり、時代を経てうどん、そば、ところてんなどを提供する飲食店へと姿を変えた。

大倉川に架かっていた天狗橋の西詰にあったが、1959年の大倉ダム建設に伴い現在の場所へ移転を余儀なくされた。

定義如来参詣道中唄にも「天狗橋より天狗茶屋」と歌われるほど、かつては多くの参拝客や旅人に親しまれていたとされる。

しかし時代の流れとともに客足は遠のき、2000年から2007年の間に静かに閉店。

今では、朽ち果てた店舗の窓に貼られた一枚の恐ろしい張り紙が、訪れる者を戦慄させている。

そこには、こう記されている。

「私は行政に

 ほんろうされ

殺されました

県.市.ダム管理所」

この無念の言葉とともに、天狗茶屋は異様な存在感を放ち続けている。


天狗茶屋の心霊現象

天狗茶屋にまつわる心霊現象は、

  • 女性の霊が現れる
  • 恨みを宿した張り紙が呪いとなっているという噂
  • 夜になると店の中から人の気配がする
  • 廃墟に近づくと急に身体が重くなる

である。以下、これらの怪異について記述する。

まず、天狗茶屋で最も有名な心霊現象は「女性の霊の目撃」である。

夕暮れ時、店の窓から誰かに見られていると感じ振り返ると、そこには白い着物を着た女性が立っていたという。

しかし次の瞬間、その姿はかき消すように消えてしまう。

また、窓に貼られた「殺されました」という怨念に満ちた張り紙自体が、呪いとなっているとの噂も絶えない。

この張り紙を写真に撮った者が原因不明の体調不良に見舞われたという話も伝わっている。

さらに、夜間に天狗茶屋を訪れると、誰もいないはずの建物から、人の話し声や食器を片付けるような微かな音が聞こえることがあるという。

近づくにつれて音は止み、代わりに冷たい視線のようなものを背中に感じると語る者もいる。

加えて、天狗茶屋の廃墟周辺では、急に足がすくみ、全身が鉛のように重くなる体験が報告されている。

まるで何かに引きずり込まれそうな、不気味な圧力を感じたという証言も存在する。


天狗茶屋の心霊体験談

ある若者たちが、好奇心から天狗茶屋を訪れた夜のことである。

彼らは廃墟の前で写真を撮っていたが、帰宅後に画像を確認すると、窓の隅にぼんやりとした女性の顔が写っていたという。

その後、写真を撮った人物は高熱を出し、原因不明の体調不良に苦しめられた。

病院で検査を受けたが、明確な原因は見つからなかったとされる。


天狗茶屋の心霊考察

天狗茶屋に現れるという女性の霊は、張り紙に込められた強い怨念と関係している可能性がある。

行政に「殺された」と記されたその文面は、店主の深い無念や絶望を物語っている。

この強烈な感情が、時を超えて場所に染みつき、霊的な存在を呼び寄せたと考えられる。

また、大倉ダム自体が自殺の名所として知られているため、周囲一帯に霊的な負のエネルギーが漂っている可能性も高い。

天狗茶屋は、その呪われた土地の中でも特に負の感情が凝縮された場所であり、訪れる者の心身に直接的な悪影響を及ぼしているのかもしれない。

張り紙一枚、朽ちた店構え、そのすべてが、ただの廃墟では済まされない異様な空気を纏っているのである。


天狗茶屋の地図

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【管理人】狐憑きのたる

狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。