栗山池公園は、昼間は花々が彩る美しい公園であるが、夜になると奇妙な現象が多発することで知られている。今回は、栗山池公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
栗山池公園とは?

栗山池公園は、鳥海ブルーライン入口にほど近い場所に位置し、花と水の公園として地域に親しまれている。
4月下旬から10月にかけて、桜、ツツジ、アジサイ、コスモスが順に咲き誇り、訪れる人々の目を楽しませる。
公園は一周1.2kmの池を中心に整備されており、遊歩道や芝生広場、グラウンドゴルフコース、釣り桟橋などの施設が整っている。
ニジマス、コイ、ワカサギ釣りができることでも知られ、四季を通じて釣り客の姿が絶えない。
花見やスポーツ、釣りといったレジャーが楽しめる一方で、夜になると異様な空気に包まれることもある場所である。
栗山池公園の心霊現象
栗山池公園の心霊現象は、
- 白いワンピース姿の若い女性の霊が目撃される
- 同じ場所で複数人が同じ霊を目撃している
- 周囲の空気が異様に重たく感じられる
- 女性の霊の顔が存在しない状態で現れる
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず、もっとも多く語られているのは、白いワンピースを纏った若い女性の霊である。
この霊は、池の周囲を歩いている姿がたびたび目撃されている。
目撃者の証言によれば、霊はどこか寂しげな雰囲気を纏っており、視界に入った瞬間に背筋を冷たく撫でられるような感覚に襲われるという。
さらに恐ろしいのは、友人同士で同時に同じ霊を目撃したという報告が複数ある点である。
一人の錯覚ではなく、複数の人間が同じ幻影を見ていることから、単なる思い込みでは片付けられない現象といえる。
また、現地に訪れた者の中には「このあたりの空気はおかしい」と感じる者も多い。
特に霊感が強いとされる人間ほど、異様な重苦しさに気づくという。
空気が湿り、冷たく、肌にまとわりつくような感覚に苛まれるのである。
そして、最も戦慄すべきは、顔のない女性の霊である。
夜中に池の付近を車で通った際、ヘッドライトに照らされた女性の顔が、何も存在しない空洞だったという目撃談がある。
顔がないのに、そこに確かに“存在”している。その不気味さに、誰もが声を失い、ただ逃げるしかなかったという。
栗山池公園の心霊体験談
かれこれ数年前、深夜に代行のバイトで栗山池の側を通過した時のことである。
小雨がぱらつく午前2時、車のライトに照らされた先に、白いワンピース姿の女性が立っていた。
普通ならば、こんな時間に湖付近に人間がいるはずがない。
異変を感じたバイト仲間に「今、湖の付近に白いドレスの女性がいたよな?」と問いかけたが、誰一人として見えていなかった。
自分には確かに見えていた。
しかし、相棒には何も見えていなかった。
帰り道、再び同じ場所を通った時、まだその女性はそこに立っていた。
今度は相棒にもはっきりと見えていた。
しかし、ヘッドライトで照らされたその女性の顔は、まったく存在していなかった。
そこにいるはずの顔が、空白になっていたのである。
あまりの恐怖に二人は車を飛ばし、その場を逃げるしかなかった。
おそらく、池の近くで命を落とした者の成れの果てなのではないかと考えられている。
栗山池公園の心霊考察
栗山池公園に現れる白いワンピースの女性の霊は、単なる噂では片付けられない存在である。
複数の目撃者が同じ服装、同じ姿形を証言している以上、そこには何らかの強い残留思念があると推察できる。
また、霊感が強い者に限らず、一般の者にもその空気の異様さが伝わるという点も特筆に値する。
顔のない霊という存在は、非常に強い未練や苦しみを象徴するといわれており、この栗山池公園でも、何か凄惨な過去があったのではないかと考えざるを得ない。
その真実は今なお闇の中であるが、確かなことは一つ──。
夜の栗山池公園に、決して軽い気持ちで近づいてはならない、ということである。
コメント