あぶくま高原ホテル(阿武隈高原温泉廃墟)のウワサの心霊話

深い冬の凍れる大地に忽然と姿を現す廃ホテル、あぶくま高原ホテル。その廃墟を包む静寂を切り裂くのは、白い裾を引く女性の霊影、耳鳴りにも似た“ピー”という不気味な高周波音など、山深い廃墟に潜む怨念と謎が、訪れる者の心を底知れぬ恐怖へと誘うという。今回は、あぶくま高原ホテル(阿武隈高原温泉廃墟)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


あぶくま高原ホテル(阿武隈高原温泉廃墟)とは?

あぶくま高原ホテル(阿武隈高原温泉廃墟)の外観

あぶくま高原ホテルとは、1998年に開設された大型レジャー施設「ファミリータウンあぶくま」の一角に位置するホテルである。

施設内には温泉、健康ランド、キャンプ場、バーベキュー場、釣り堀、結婚式場(エテルナ教会)まで完備されていた。

だがその立地は、冬場にはマイナス10度を下回る厳寒の地であり、観光客を集めるにはあまりにも不便であった。

高額な暖房費などの経費が重くのしかかり、わずか7年で経営破綻。2005年に営業を停止し、翌2006年に完全閉館された。

買い手もつかず、そのまま山中に巨大な廃墟として放置され、「阿武隈高原温泉廃墟」として知られるようになった。

ガラスの割れた窓、朽ちたバス、そして静まり返った教会。すべてが時間とともに風化し、今や霊的な空気をまといはじめている。


あぶくま高原ホテル(阿武隈高原温泉廃墟)の心霊現象

あぶくま高原ホテル(阿武隈高原温泉廃墟)の心霊現象は、

  • 女性の霊が現れる
  • ピーという謎の音が鳴り続ける
  • 建物内で誰もいないのに物音が聞こえる
  • 靴が無造作に置かれたままの部屋がある

である。以下に、これらの心霊現象について詳細に記述する。

最も有名な怪異は、夜になると現れる「女性の霊」である。白くぼやけたその姿は、教会の前や廃ホテルの廊下など、特定の場所に限らず姿を見せるという。登山客の間では「霊とすれ違った」という証言も存在する。

さらに不可解なのは、建物に入った直後から「ピー」という一定の高周波音が耳元に響く現象である。

この音は中にいる間ずっと続き、外に出ると止むという。まるで“何か”が内部に閉じ込められ、発信しているかのようである。

浴場のサウナは不自然なまでに綺麗に保たれているという報告があり、誰も使っていないはずなのに清掃されたような痕跡があることが、不気味さに拍車をかけている。

本館の外と中に置き去りにされた複数の靴もまた謎を深めている。

誰のものなのか、なぜ脱ぎ捨てられたのか、理由はわかっていない。

ただひとつ言えるのは、“そこにいた何か”が靴を必要としなかった、ということかもしれない。


あぶくま高原ホテル(阿武隈高原温泉廃墟)の心霊体験談

ある者はこう証言している。

「夜に行きましたが、教会は本当に綺麗で、ホテルの雰囲気も不気味なほど静かでした。建物に入った瞬間から『ピー』という音がずっとしていて、誰もいないのに天井のほうから“ガタン”と大きな音が何度も響いていました。浴場のサウナは新品のように整っていたのに、まったく人の気配がなかったんです。本館の外には誰かの靴がぽつんと置かれていて、背筋が凍りました。……ここには、本当に“何か”がいますね」


あぶくま高原ホテル(阿武隈高原温泉廃墟)の心霊考察

この場所で報告される心霊現象は、単なる物理的な老朽化や音響現象では説明しきれないものばかりである。

特に「女性の霊」の目撃情報と、「ピー音」が建物内部でのみ鳴るという点は、何らかの強い霊的な存在が内部にとどまっている可能性を示している。

かつてこの地で発生した自殺の噂と無関係とは思えない。

おそらく、その霊はこの場所に宿り、かつて訪れた誰かを待ち続けているのかもしれない。

そして、無数の目撃談や謎の物音、放置された靴の存在が、彼女の“今もそこに在る”ことを物語っている。


あぶくま高原ホテル(阿武隈高原温泉廃墟)の地図

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【管理人】狐憑きのたる

狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。