紫川のウワサの心霊話

北九州市を流れる紫川には、古くから人知れず囁かれてきた心霊体験があるという。川辺に現れる女の霊、夢にまで現れる執念深い存在――。今回は、紫川にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


紫川とは?

紫川の外観

紫川は、北九州市小倉南区の福智山を源流とし、ます渕ダムにいったん流れ込んだ後、同区の田園地帯を経て小倉北区の市街地を貫流し、やがて響灘へと注ぐ、北九州市最大級の二級河川である。

昭和44年度より福岡県が河川改修を開始し、昭和62年度からは河口から貴船橋までの2.2km、桜橋から東谷川合流点までの1.5kmが都市基盤河川改修事業の対象となった。

平成9年には「ふるさとの川整備事業」にも指定され、紫川の歴史と自然を生かしながら市民に親しまれる川として整備が進められている。

だがその穏やかに流れる水面の奥に、何か不穏なものが潜んでいると語る者もいる。


紫川の心霊現象

紫川の心霊現象は、

  • 少女の霊が現れる
  • 階段付近で川に向かって立つ女の霊
  • 通り過ぎたと思った女の顔が急に横に現れ追いかけてくる
  • 結界に弾かれた女の霊が夢に3日間連続で現れ睨み続ける

である。以下、これらの怪異について記述する。

紫川沿いのある階段――そこは昼間でもどこか薄暗く、湿った空気が肌にまとわりつく場所である。

その階段のふもと、川辺を向いてじっと佇む女の姿が度々目撃されている。

長い黒髪、白いワンピースのような服。誰かを待っているかのように動かず、ただ川を見つめ続けているという。

ある者はその前を足早に通り過ぎた。

しかし、すぐに何かの気配を感じ、横を見ると、そこにはさっきまで川を見ていたはずの女の顔が、自分の真横に迫っていたという。

その顔は、無表情で、しかし目だけが異様に見開かれ、じっとこちらを見据えていた。

その人物は恐怖に駆られ、一目散に家に逃げ帰った。

だがその家には、身内の僧侶が張った“結界”があった。

門をくぐった瞬間、後ろから迫っていた女の霊は、まるで透明な壁に弾かれるように吹き飛ばされ、そこで姿を消したという。

しかしそれで終わったわけではなかった。

その夜から三日間、逃げた者の夢の中に、あの女が現れた。夢の中で彼女はただじっと、強い憎しみを込めて睨み続けていたという。

その視線は、目覚めた後もなお、網膜に焼き付いて離れなかった。


紫川の心霊体験談

体験者は、日が落ちかけた時間に川沿いを通っていた。

階段の下に立つ女の霊に気づき、できるだけ目を合わせずに急ぎ足で通り過ぎた。

しかし、数歩進んだその瞬間、左側に確かに“人の気配”を感じ、顔を向けると――そこにはあの女がいた。

恐怖のあまり叫びそうになったが声は出ず、全力で家に向かって走った。

門をくぐると、後ろで何かがはじけるような音がし、気配が消えた。しかしその夜からの悪夢が始まった。

夢の中で、ただ睨まれ続ける三日間。それは、現実よりも恐ろしく、逃げ場のない恐怖だったと語る。


紫川の心霊考察

紫川に現れる女の霊は、階段という「上下の境界」、そして川という「現世と異界をつなぐ象徴的な存在」に深く関係していると考えられる。

何かを待ち、誰かを恨み、追いかけるその姿は、成仏できない未練や怨念の塊である可能性が高い。

また、結界に弾かれたという現象や、夢にまで現れる執念深さは、単なる残留思念ではなく、自我を保った強力な霊的存在であることを示唆している。

彼女が何者で、なぜこの場所に縛られているのかは明らかではないが、紫川には間違いなく“何か”がいる。

軽い気持ちで近づくには、あまりに危険な場所である。


紫川の地図

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近年は「心霊現象の考察」シリーズを中心に、
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