行橋市の人気レジャースポット「行橋総合公園」。家族連れで賑わうこの公園には、知られざる心霊のウワサが存在する。黒いパーカーの男の霊や、誰もいないはずの場所から聞こえる足音……。今回は、行橋総合公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
行橋総合公園とは?

行橋総合公園は、行橋市の海水浴場近くに広がる広大な複合施設である。
敷地内には市民体育館、武道館、弓道場、テニスコート、グラウンド、オートキャンプ場、子ども広場などが整備されており、市民の健康とレジャーの中心的存在として親しまれている。
毎年11月中旬には「行橋産業祭・愛らんどフェア」が開催され、地元の特産品である「豊前海一粒かき」の試食会なども行われ、多くの観光客で賑わう。
また、公園に隣接した研修センターは宿泊施設も備えており、学校や企業の研修、スポーツ合宿など多目的に利用されている。
一見すれば、自然豊かでのびのびとした憩いの場。
しかし、そこには表沙汰にされない“別の顔”が潜んでいる。
行橋総合公園の心霊現象
行橋総合公園の心霊現象は、
- 黒いパーカーを着た男性の霊が現れる
- 視線を感じるが周囲には誰もいない
- 海沿いの遊歩道で不可解な足音がついてくる
- 夜間のアスレチック付近で人の気配がする
である。以下、これらの怪異について記述する。
黒いパーカーを着た男性の霊
もっとも有名な心霊の目撃例は、公園の海沿いの遊歩道で起こる。
実際に複数の利用者が目撃しているのは、黒いパーカーを着た若い男性の霊である。
この霊は、前方から静かに歩いて近づいてくるという。
特徴的なのは、その動きである。霊に視線を向けている間は動かずに佇んでいるが、目を逸らした瞬間、距離を詰めてくるという異様な挙動を見せる。
「何度も見た」という証言もあり、特定の時間や天候に関係なく現れるという。
視線の気配と足音
海沿いのコースを歩いていると、常に背後から誰かに見られているような感覚に襲われることがある。
振り返っても誰もいない。
それでも、その視線は消えずに背中をなぞり続ける。
また、誰もいないはずの夜の遊歩道で、「ザッザッ」という足音だけが追いかけてくることもある。
近づいたと思えば遠ざかる。
音の主は決して姿を見せない。
夜のアスレチックに潜む何か
日中は子どもたちの歓声が響くアスレチックだが、夜になると様相が一変する。
器具のきしむ音、鉄製の梯子を登るような音が聞こえるにも関わらず、そこに人影はない。
また、誰かが覗いているような気配を感じる場所もある。
まるで、遊び足りない何者かが、暗闇に潜み続けているかのようである。
行橋総合公園の心霊体験談
ある利用者の証言によると、夕暮れ時、公園の海沿いを散歩していた際に奇妙な体験をしたという。
前方から歩いてきた黒いパーカー姿の男に気づき、何気なく見ていたが、その男はピタリと立ち止まり動かなくなった。
怖くなって視線を逸らすと、再び男が歩み寄ってきていたという。
この行動は一度きりではなかった。別の日にも、同じ場所で、まったく同じ男が現れ、同様の動きを繰り返したという。
だが、その場に他の目撃者はいなかった。
まるで“その人”にだけ見えるかのように。
行橋総合公園の心霊考察
行橋総合公園は、市民の憩いの場としての役割を果たしながらも、奇妙な心霊現象が数多く報告されている異質な場所である。
中でも黒いパーカーの男性の霊は、実在した人物の亡霊である可能性がある。
近隣に海が広がっていることから、水難事故や自死の背景を疑う声も少なくない。
また、遊歩道やアスレチックに残る“何者かの気配”は、強い未練を抱えた霊的存在の仕業と考えられる。
特に、視線や足音といった感覚的な現象は、霊が「そこに居る」という意思を持って接触している証左ともいえる。
一見すると安全でにぎやかな空間。
しかし、夜の静寂に包まれるその瞬間、行橋総合公園は、異界と隣り合わせの場所へと姿を変えるのである。
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