岡山県早島町の静かな住宅地にひっそりと佇む「若宮貯水タンク」。本来は災害時の給水拠点として設置された公共施設であるが、ここでは20代男性の飛び降り自殺をきっかけに、不気味な霊の目撃や不可解な現象が相次いで報告されている。今回は、早島町 若宮貯水タンクにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
早島町 若宮貯水タンクとは?

若宮貯水タンクは、早島町の給水拠点のひとつであり、災害時の応急給水を担う重要施設である。
平成28年時点で、ステンレスやポリ製の給水タンク、発電機、食糧などが備蓄されていることが報告されている。
この場所は町の坂道を上った先にあり、現在は高いフェンスと有刺鉄線で厳重に囲まれ、施錠されている。目の前には駐車禁止の標識があり、訪問者を拒むような空気を放っている。
また、隣接する広場には「犬のフンは飼主で処理してください」という看板が設置されており、人気のないこの場所に生活の痕跡だけが残されている。
だが、この水の静寂をたたえる施設の背後には、ある悲劇と、その後に始まった心霊現象が根強く残されている。
早島町 若宮貯水タンクの心霊現象
早島町 若宮貯水タンクの心霊現象は、
- 夜間に男性の霊がフェンスの上に立っているのが目撃される
- 男性の霊が夜な夜なフェンスをよじ登る音がする
- 破壊されたフェンスの一部が、別の霊によって壊されたと噂されている
- フン看板のある広場から犬が逃げ出し、何かに怯えて戻ってこない
である。以下、これらの怪異について記述する。
かつて、20代の男性が若宮貯水タンクで自ら命を絶ったという。
彼は3メートルにも及ぶフェンスをよじ登り、貯水槽の上から飛び降りたとされている。
この事件以降、町は安全対策としてより高い柵と有刺鉄線を設けたが、不可解なことにその一部が何者かによって破壊されていた。
現地を訪れた者によると、フェンスを乗り越えた跡が錆びついた金属に血のような痕跡を残しており、それはまるで人間ではない何かが這い上がった形跡のようであったという。
また、夜中に貯水タンク付近を通ると、カシャン…カシャン…と金属のフェンスをよじ登る音が闇の中から聞こえてくると証言する者も少なくない。
特に多いのが、「フェンスの上にうつむく男性の姿を見た」という目撃談である。
顔は見えず、服装もぼやけているが、誰もいないはずの深夜に現れるその姿は、確かに人間の形をしていたという。
さらに隣接する広場では、散歩中の犬が突如として吠え出し、尻尾を巻いて逃げ出すという現象が多発している。
「犬のフンで迷惑しています」という看板が立てられてから、より一層動物たちがこのエリアを避けるようになったという。
早島町 若宮貯水タンクの心霊体験談
ある若者が、肝試しとして夜に若宮貯水タンクを訪れた。
彼が坂を上り、貯水タンクの柵の前まで到達したとき、背後で誰かの足音がしたという。
しかし振り向いても誰もおらず、不気味に冷たい風だけが吹いていた。
そのとき、フェンスの上に何かが動いた。目を凝らすと、それは人のような形でありながら、異様に痩せこけ、目のない顔をこちらに向けていた。
彼はそのまま気を失い、翌朝ふもとの道路で目を覚ましたという。
後日、彼が撮影していた動画には、柵の向こうから「帰れ」と囁くような声が記録されていた。
早島町 若宮貯水タンクの心霊考察
この場所における心霊現象の核心は、若くして命を絶った男性の念にあると考えられる。
自ら選んだ死の場所であったにもかかわらず、何かに引き寄せられるようにして登ったフェンス。
だが、そのフェンスを破壊したのは彼自身ではなかったという証言が、さらなる恐怖を呼ぶ。
フェンスの破壊は、彼の死後、何者かが外側からこの場所に入り込んだ痕跡とも解釈できる。
つまり、この地には彼とは別の存在が潜んでいる可能性があるということだ。
「犬が怯える場所には何かがいる」と言われるが、この場所では動物すら足を踏み入れたがらない。
人が近づくと冷気が走り、誰もいないのに見られているような感覚が襲うという報告も多数ある。
早島町 若宮貯水タンクは、単なる給水施設ではない。そこは、人知の及ばぬ世界と地続きになっている、静かなる恐怖の結界である。
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