岡山県備前市にひっそりと残る廃墟、かつてラブホテルとして営業していた「おとぼけビーバー備前」には、今なお女性の霊や不可解な足音が目撃されるという不気味なウワサが絶えない。今回は、おとぼけビーバー備前にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
おとぼけビーバー備前とは?

おとぼけビーバー備前は、岡山県備前市にかつて存在したラブホテルである。
道沿いにひっそりと佇んでいたこのホテルは、経営不振により閉業し、現在は廃墟と化している。
建物は撤去されることなく残され、看板には「休憩70分1890円」「サービスタイム5H2870円」「18H3050円」「宿泊24H4040円」など、当時の料金表が色あせてなお掲げられている。
周囲は木々に覆われ、裏手には鬱蒼とした森林が広がっており、その佇まいが一層の不気味さを醸しているという。
この廃墟となったホテルは、いつしか心霊スポットとして語られるようになった。
おとぼけビーバー備前の心霊現象
おとぼけビーバー備前の心霊現象は、
- 女性の霊が出没する
- 誰もいないのに足音が聞こえる
- 夜中に物音が響く
- 男の声で謎の追加料金を請求されたという怪談
である。以下、これらの怪異について記述する。
女性の霊は、主にホテルの廊下や客室内に現れるとされている。
鏡の前に立つと、いつの間にか背後に長い髪の女が映り込んでいるという体験談もある。
また、廃墟となった現在も、誰もいないはずの建物内部から「コツコツ」と足音が響くことがあるという。
廃業前の口コミには、「料金表には3400円とあったのに、精算時に突然男の声で『3900円です』と告げられた」との話が残っている。
これを単なる誤差と取るか、それとも説明のつかない怪異と見るかは人それぞれである。
そのほかにも夜中に物音が響き渡り、ふと窓を見れば誰もいないはずの駐車場を白い影が横切ったという証言も少なくない。
木々に囲まれたこの場所は、暗闇が訪れると共に不気味さを増し、足を踏み入れた者を恐怖へ誘う。
おとぼけビーバー備前の心霊体験談
「友人と肝試しに行った際、建物の奥からヒソヒソと女性の声が聞こえてきた。驚いて外に飛び出したが、振り返ると窓から白い顔だけがこちらを見つめていた。」
「深夜、懐中電灯を片手に探索していたところ、背後でヒールのような音が近づいてきた。振り返ると誰もいなかったが、今でもあの音は耳に残っている。」
こうした体験談は一度や二度ではなく、複数人が同様の現象を語っている。
廃墟に集まる何かが、訪れる人間を引き寄せているのかもしれない。
おとぼけビーバー備前の心霊考察
廃業後も取り壊されず、木々に埋もれるように残されたこの場所は、まるで時間が止まったようである。
ラブホテルという性質上、人知れず怨嗟や悲嘆を抱えたままこの世を去った者がいたとしても不思議ではない。
鏡や廊下、静まり返った部屋にはそうした念が今もなお宿り続けているのかもしれない。
「女性の霊」や「足音」が繰り返し報告されるのは、この土地に染みついた怨念が形を取り、彷徨い続けているからだと考えられる。
薄暗い森に囲まれた廃墟は、その存在自体が人の心に恐怖を植え付ける。
おとぼけビーバー備前は、単なる廃墟ではなく、何かしらの因縁を抱えた場所なのかもしれない。
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