廿日の浄光院のウワサの心霊話

廿日の浄光院は、宗派の異なる仏像や修了証が混在したまま廃墟と化した寺院である。現在は非登録の存在となっており、かつてそこに鎮座していた目を見開いた弘法大師像や仏像群は、すでに持ち去られているという。今回は、廿日の浄光院にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


廿日の浄光院とは?

廿日の浄光院の外観

廿日の浄光院は、正式な宗教法人として登録されていない非登録の廃寺である。

日本各地に「浄光院」という名の寺社は存在するが、この浄光院はそれらとは一線を画す異質な場所である。

かつては真言宗の修了証が残されていたにもかかわらず、寺自体は日蓮宗を名乗っていたという。

宗派が混在したまま荒れ果てた廃寺の様は、どこか禍々しく、訪れる者の心をざわつかせる。

境内には、目を見開いたままの弘法大師像をはじめ、鬼子母神地蔵や不動明王像が無造作に置かれていた。

恐怖というより、悲しみを誘うようなその空間は、今なお多くの人間の記憶に深く刻まれている。

なお現在は、あの鋭い眼光を放つ弘法大師像を含め、仏像の多くが何者かに持ち去られたようで、跡形もなく姿を消している。


廿日の浄光院の心霊現象

廿日の浄光院の心霊現象は、

  • 境内に少年の霊が現れるという噂がある
  • この場所自体が「謗法の地である」と囁かれ、近寄ることを避ける者が多い
  • 目を見開いた弘法大師像に見つめられると、不吉なことが起こると恐れられていた
  • この場所を目にしただけで「絶対に足を踏み入れたくない」と感じさせる

である。以下、これらの怪異について記述する。

まず、少年の霊の目撃談は少なくない。

廃墟と化した境内をふらふらと歩く少年が見えたかと思うと、その姿はあっけなく掻き消えてしまうという。

声をかけても応えることはなく、ただそこに立ち尽くしているだけの存在である。

また、「ここは謗法の場所だ」と語る人間もいる。

真言宗と日蓮宗が入り混じり、宗派の一貫性を失ったこの場所は、宗教的な意味でも穢れているとされる。

こうした曰くが、訪れた者の心に不気味な影を落とすのかもしれない。

さらに恐ろしいのは、以前置かれていた弘法大師像である。

目を見開き、訪れる者を射抜くように睨みつけるその像は、知らず知らずのうちに見る者の心を捕らえ、不吉な未来を暗示するような恐怖を与えた。

今は撤去されてしまったが、その異様な眼光は語り継がれ、心霊スポットとしての色をより濃くしている。

そして具体的に何が起こるわけではないのに、この廃寺を目にした者が「決して中に入りたくない」と感じるのは、この地に根ざした目に見えない恐怖が確かに存在する証左であろう。


廿日の浄光院の心霊体験談

ある者は、境内の門を潜った瞬間、言い知れぬ圧迫感に襲われ、次の瞬間には呼吸が苦しくなったという。

慌てて踵を返し、敷地を離れると、その苦しみは嘘のように消えた。

また別の者は、夜に友人と肝試し半分で訪れた際、確かに子どものような声で「帰って」と囁かれたと話す。

声の主を探したが、そこには誰もおらず、ただ荒れた地面と風に揺れる木々の音だけが虚しく響いていた。


廿日の浄光院の心霊考察

廿日の浄光院に漂う恐怖は、宗派の入り混じった不浄の空間が生み出した呪縛なのか、それともそこに刻まれた数多の信仰と怨念が未だに留まっているのか定かではない。

少年の霊、謗法という言葉、そしてあの弘法大師像の眼光――どれもが、訪れる者の心を深い暗闇へと引きずり込む要素となっている。

「具体的に何が起こるわけではないが、決して近づきたくない場所」。

その得体の知れない不気味さこそが、浄光院の最も恐ろしいところなのである。


廿日の浄光院の地図

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心霊考察 編集部では、全国各地に点在する心霊スポットや怪異、ホラー作品を題材に、体験談や噂、地域に残る語りをもとに記録・考察を行っている。

私たちが扱うのは、出来事の真偽や幽霊の存在を断定することではない。「どのように語られてきたのか」「なぜその場所や出来事が心霊として認識されてきたのか」という視点から、人の認識や記憶、土地の歴史、出来事が結びつく構造を整理している。

近年は「心霊現象の考察」シリーズを中心に、
従来の記録的な紹介に加え、心霊が物語として共有され、恐怖として定着していく過程そのものを読み解く試みを続けている。

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