八幡川のウワサの心霊話

魚切ダムにつながる八幡川は、静かな自然の中に潜む不可解な現象が多発する場所である。川辺に立つ男の霊や、誰もいないはずの場所から聞こえるお経や呻き声――それらの数々の怪異は、魚切ダムに纏わる死の気配が川を伝って集まったものだと囁かれている。今回は、八幡川にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


八幡川とは?

八幡川の外観

八幡川(やはたがわ)は、広島市西部を流れる二級河川である。

その源流は佐伯区湯来町の東郷山から阿弥陀山にかけての標高800m内外の山々に発し、葛原で木末川と合流する。

そこから東へ流れ、中流域に魚切ダムを抱え、さらに佐伯区上河内で南へ曲がりながら瀬戸内海(広島湾)へ注ぐ。河口付近では佐伯区と西区の境界を形成している。

この川は江戸時代に河道が付け替えられ、現在の流れになった。

上流域では天然記念物のオオサンショウウオが生息してきたが、近年では外来種との交雑個体も発見されており、自然環境が変化しつつある。

しかし、この穏やかな自然の裏に、古くから不気味な噂が渦巻いてきた場所でもある。


八幡川の心霊現象

八幡川の心霊現象は、

  • 男性の霊が川辺に佇んでいるのを目撃する
  • 川のほうからお経や唸るような声が聞こえてくる
  • 夜になると誰もいないのに話し声や呻き声が響く
  • 魚切ダムで命を落とした者の霊が、川に引き寄せられるように現れる

である。以下、これらの秋井について記述する。

まず、魚切ダムそのものが死体遺棄事件の舞台になったという過去を持つ。

そこに沈んだ命の気配は、今も八幡川へ伝い降りていくのだと囁かれている。

川辺を歩くと、暗がりの中に白い影が見え、近づくと男の霊が立ち尽くしているのを目撃したという報告が後を絶たない。

その顔は妙に歪み、暗闇に浮かび上がるその様子は、生者をじっと見つめているかのようである。

また、この川の周辺では、お経のような声が風に乗って届くことがある。

マディソン郡の橋や、近くの次五郎荘に赴いた者が、川のほうから読経が途切れ途切れに聞こえたと証言することも多い。

さらに、はっきりとした言葉にならない呻き声が、夜の川面から湧き上がるように響くという。

面白半分で訪れた者が、その後体調を崩したり、家に帰ってからも誰もいないはずの廊下から声を聞いたりする例が少なくない。

単なる偶然として片づけるには、あまりにも同じような話が重なり過ぎている。


八幡川の心霊体験談

実際にこの八幡川へ夜釣りに出かけた二人組の体験談がある。

川岸で竿を垂らしていたところ、背後から「ねぇ……」と呼びかける声がした。

慌てて振り返ると、そこには誰もおらず、ただ薄暗い竹林が揺れているだけだった。

再び釣りを続けていると、今度は川面に不自然な波紋が立ち、暗い水の中から誰かが立ち上がろうとしているように見えたという。

二人は恐ろしくなり道具を放り出して逃げ帰ったが、家に帰っても二、三日は耳元であの「ねぇ……」という声が離れなかったそうだ。


八幡川の心霊考察

これらの心霊現象は、魚切ダムに纏わる死の記憶が、八幡川へと流れ下りてきた結果ともいえる。

水は霊を集めやすいと言われるが、この川の流れは過去に失われた命の未練や怨念をそのまま引き寄せているのかもしれない。

また、お経の声や呻き声は、成仏できない霊たちが助けを求めて発している音とも考えられる。

うかつに近づけば、それらに引き寄せられ、自分の身にも奇妙な出来事が降りかかるだろう。

魚切ダム近くの八幡川は、静かで自然豊かな場所であるが、同時に死者の影が潜む場所であるということを忘れてはならない。

決して軽い気持ちで訪れるべき場所ではないのである。


八幡川の地図

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心霊考察 編集部では、全国各地に点在する心霊スポットや怪異、ホラー作品を題材に、体験談や噂、地域に残る語りをもとに記録・考察を行っている。

私たちが扱うのは、出来事の真偽や幽霊の存在を断定することではない。「どのように語られてきたのか」「なぜその場所や出来事が心霊として認識されてきたのか」という視点から、人の認識や記憶、土地の歴史、出来事が結びつく構造を整理している。

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