夢吊橋のウワサの心霊話

広島県に架かる夢吊橋には、世界記録を誇る美しい吊橋という顔とは裏腹に、首吊り自殺や身投げが相次いだ過去がある。そのため夜には黒い影や足音、誰もいないはずの声が響くといった数々の怪異が囁かれてきた。今回は、夢吊橋にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


夢吊橋とは?

夢吊橋の外観

夢吊橋(ゆめつりばし)は、広島県東部、芦田川水系八田原ダムに架かる歩行者専用の吊橋である。

1996年3月に竣工し、支間長147.6m・橋長172.6m・幅員2.5mを誇り、PC吊床版橋としては世界最長の支間長を誇ることから、ギネス・ワールド・レコードにも認定された。

設計は新日本技研、施工は住友建設(現三井住友建設)で、八田原ダムの完成と共に誕生したこの橋は、中央付近で飛び跳ねると独特のゆっくりした揺れを体感できることでも知られる。

橋は三分の二が甲山町域、三分の一が府中市諸毛町域にまたがっており、現在は世羅町が一括管理を行っている。

また、この橋を渡りながら願い事をすると叶うという言い伝えもあるが、それ以上に恐ろしい噂がこの場所にはつきまとっている。


夢吊橋の心霊現象

夢吊橋の心霊現象は、

  • 男性の霊が現れる
  • 足音が聞こえる
  • 声が聞こえる
  • 人影が見える

である。以下、これらの怪異について記述する。

この橋は一見すると、観光客が訪れる平和な景勝地である。

昼間は家族連れや恋人同士が願掛けに訪れる姿も多く見かけられる。

しかしながら、その裏には決して無視できない恐ろしい話が隠されている。

過去にこの橋で首を吊って命を絶った者がおり、それ以来「首吊橋」という忌まわしい別名で呼ばれるようになった。

さらに、この橋から身を投げた者も後を絶たず、夜の橋は死者の怨念が満ちているとも囁かれている。

夜になると、この橋を訪れた者の多くが黒い男性の影を目撃するという。

明らかにそこに「誰か」が立っているのに、近づくと消えてしまう。

それだけではない。夜中に橋を渡ると、後ろからコツコツと靴音のような足音が聞こえてくるが、振り返っても誰もいない。

周囲に民家はおろか灯りすらない場所であるのに、山の方からは男女の話し声のようなものが聞こえてくることもあるという。

とにかく、一人で夜にこの橋を渡ることだけは決して勧められない場所である。


夢吊橋の心霊体験談

ある若い男性は肝試しのつもりで、友人と二人で深夜の夢吊橋を訪れた。

最初はふざけ半分で橋を渡り始めたが、橋の中央付近まで来たとき、突然後方から「おい」と呼びかける低い声が聞こえたという。

慌てて振り返ったが、そこには友人しかいなかった。

恐怖を誤魔化すように再び歩き出すと、今度は二人のすぐ後ろで確かに足音が響いた。

心臓が張り裂けそうになりながら橋を駆け戻ったが、その夜から男性は原因不明の高熱にうなされ続けたという。


夢吊橋の心霊考察

夢吊橋には、かつて命を絶った者たちの強い未練が残留しているのではないかと考えられる。

昼間は観光スポットとして賑わうこの橋も、夜になれば全く別の顔を見せる。

黒い影、誰もいないはずの足音、山から響く声——これらは全て、成仏できずにこの世に縛られ続ける霊の仕業であろう。

願いを叶える橋として語り継がれる一方で、願いを叶えられぬまま命を絶った者たちの怨念が渦巻いている。

だからこそ、軽い気持ちで夜の夢吊橋を訪れることは決してしてはならないのである。


夢吊橋の地図

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心霊考察 編集部では、全国各地に点在する心霊スポットや怪異、ホラー作品を題材に、体験談や噂、地域に残る語りをもとに記録・考察を行っている。

私たちが扱うのは、出来事の真偽や幽霊の存在を断定することではない。「どのように語られてきたのか」「なぜその場所や出来事が心霊として認識されてきたのか」という視点から、人の認識や記憶、土地の歴史、出来事が結びつく構造を整理している。

近年は「心霊現象の考察」シリーズを中心に、
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