広島県廿日市市にあるウッドワン宮内工場とその周辺では、動物の霊や人影の目撃、落ち武者の霊の行進など、数々の心霊現象が噂されている。工場の建設以前から怪異が語られてきたこの場所に、一体何が潜んでいるのか──。今回は、ウッドワン宮内工場付近一帯にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
ウッドワン宮内工場付近一帯とは?

ウッドワン宮内工場は、広島県廿日市市の旧道沿いに建てられた木材加工工場である。この工場は、周囲を深い森に囲まれ、鬱蒼とした木々が昼なお暗い陰を作り出す。
近くには細い道が蛇行しており、車一台がようやく通れるほどの狭さである。
対向車が来ればすれ違うことさえ困難な場所であり、訪れる者の心に不安を抱かせる。
現在では一部の建物が使われておらず、ツタが巻き付き朽ち果てた外壁が不気味さを増している。
近くには川も流れており、水の気配が常に辺りを漂わせている。
実はこの工場が建つ以前から、この地には忌まわしい言い伝えが存在しており、落ち武者が自害したという岩が存在するとされている。
夜になると、深い霧に包まれ、鎧を着た亡霊たちが音もなく行進していたという古老の証言もある。
ウッドワン宮内工場付近一帯の心霊現象
ウッドワン宮内工場付近一帯の心霊現象は、
- 動物の霊が突如現れる
- 工場内や隣接する駐車場で人影の目撃
- 川辺で白い人影が立ち尽くす
- 深夜、落ち武者の霊が行進する姿が見える
- 旧道や新道で交通事故が多発しており、その周辺で霊の目撃多数
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず、最もよく語られるのは動物の霊の目撃である。
夜、工場の敷地内を走る黒い犬や猫の姿が見られるが、それは決して実体を持たない存在であり、近づくとふっと消えてしまうという。
また、工場内やその隣にある駐車場では、作業員の姿をした“誰か”がぼんやりと立っているという報告が後を絶たない。
特に人気のない深夜帯に現れることが多く、監視カメラには謎の白い影が映り込むこともあるという。
そして、近くを流れる川。
その水辺では白装束の女性の霊が静かに立ち尽くしているのが何度も目撃されており、ある者は「目が合った」と語り、その後しばらく原因不明の高熱に悩まされたという。
さらに、最も古い噂とされるのが落ち武者の霊である。工場が建つ以前、この地では自害した武士の伝承があったとされる。
今でも霧が立ちこめる夜になると、甲冑をまとった複数の霊が列をなして歩いているのを見たという証言が複数ある。
なお、新道の開通以降も事故が後を絶たず、「ブレーキが効かなくなった」「ハンドルが勝手に動いた」といった証言も存在する。
中には事故現場近くで“こっちを見ていた”という霊の目撃談もある。
ウッドワン宮内工場付近一帯の心霊体験談
地元の住民であるK氏は、深夜に旧道を車で通った際、不思議な体験をしたという。
「工場の裏手を通ったとき、助手席の窓の外に、赤い着物を着た小さな子どもが走っていたんです。最初は人だと思いました。でも、しばらくすると…その子は、走っている車と全く同じ速度で並走していたんです。」
恐怖に駆られたK氏は車のスピードを上げたが、子どもの姿はしばらくの間、窓の外にぴたりと張り付いていたという。
やがて子どもの姿はふっと消え、その夜、K氏の夢には血まみれの顔の子どもが現れた。
ウッドワン宮内工場付近一帯の心霊考察
この地に起こる心霊現象は、単なる偶然では説明がつかない。
工場が建設される以前からの歴史を考えると、この場所には元来“何か”が存在していた可能性が高い。
落ち武者の霊や川辺の白い人影、動物の霊など、多種多様な霊が出現している事実から見ても、土地そのものが強い“霊的な磁場”を持っていると考えられる。
人が少なく、森に囲まれ、湿気の多い地形であることも、霊の“滞留”を促す環境であると言えるだろう。
加えて、工場という場所の持つ「労働」「事故」「生と死」のエネルギーが、土地に蓄積された過去の怨念を引き寄せ、現在のような心霊現象を助長しているのかもしれない。
単なる噂と切り捨てるには、あまりにも多くの証言と体験が集まっているこの場所。
ウッドワン宮内工場付近一帯は、今も静かに、そして確実に“霊たち”の気配を漂わせているのである。
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