広島県立可部高等学校には、女性の霊の目撃や鬼火の出現、校内で起きた集団自殺など、数々の不気味な噂が囁かれている。今回は、広島県立可部高等学校にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
広島県立可部高等学校とは?

広島県立可部高等学校は、1912年(明治45年)に「可部町立実科高等女学校」として創立された、100年を超える歴史をもつ伝統校である。
戦後の学制改革により「広島県立可部高等学校」と改称され、平成20年には新校舎への移転が完了した。
長きにわたって地域と共に歩み、2万人を超える卒業生を輩出してきた本校だが、その裏には、決して語られることのない陰の歴史が存在している。
土地の因縁、不可解な出来事、そして繰り返される心霊現象…。
そこには、長い歴史と共に封じ込められてきた闇があるのかもしれない。
広島県立可部高等学校の心霊現象
広島県立可部高等学校の心霊現象は、
- 女性の霊が現れるという目撃談
- 夜間、校舎周辺に鬼火が出現するという報告
である。以下、これらの怪異について記述する。
かつて可部高校の新校舎が建設された際、山を切り崩す工事中に大量の人骨が出土したという。
その骨は供養されることなく、そのまま土とともに埋め立てられたと言われている。
この一件が原因かは定かではないが、以後、校内外で不可解な現象が相次いで報告されるようになった。
特に旧校舎では、数年前に男女3人が校庭の鉄棒で首を吊って死亡するという凄惨な事件が発生した。
自殺者は生徒ではなく、地元の家族とされるが、その現場が可部高校の敷地内であったことから、以降この場所には不吉な噂が絶えない。
夜になると、校舎の窓に女の霊が浮かび上がる、夜間に校庭から女性のすすり泣く声が聞こえるなどの報告も相次ぐ。
また、学校周辺にはかつて火葬場があり、その影響とされる「鬼火」の目撃談も複数存在する。
さらに、学校関係者の中には、「ここ数年で複数人の自殺者が出た」と語る者もおり、建設時の土地の因縁と、過去の事件・事故との関連を疑う声も根強い。
広島県立可部高等学校の心霊体験談
可部高校に通っていた卒業生の一人が、次のような体験を語っている。
「夜、自習のために残っていたときのこと。ふと視線を感じて窓の外を見ると、空き教室の窓に、白い服を着た女の人がぼんやりと立っていた。こちらをじっと見ていた。誰もいないはずの教室。声を出そうとしても出ず、足もすくんで動けなかった」
また、別の生徒は、夜の帰宅中に校門近くで赤い火の玉がふわりと浮かび上がるのを目撃したという。
火の玉はゆっくりと空中を漂い、まるで誰かを導くかのように、太田川の方へ消えていったという。
広島県立可部高等学校の心霊考察
この地にまつわる霊的な因縁は、決して無視できないものである。
まず、校舎建設時に出土したという人骨が、適切な供養を経ずに埋められたことが、多くの霊的障りを引き起こしている可能性がある。
さらに、火葬場の存在や、過去の殺人・自殺事件の痕跡が、土地そのものの「霊的密度」を高めてしまったのかもしれない。
鬼火の出現や複数の自殺の背景には、何らかの見えない力が関与しているのではないかとする声も多い。
特筆すべきは、鉄棒での集団自殺という異常な事件である。
生徒ではなかったとはいえ、校内で複数人が命を絶った事実は、この場所が「自死へと誘う」ような力を持っている可能性を否定できない。
広島県立可部高等学校――長い歴史の裏に潜む、闇。
そこでは今もなお、供養されぬ者たちが、静かに、しかし確かに、存在を訴え続けているのかもしれない。
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