鳴門市大毛島の県道沿いにある網干休憩所は、昼間は観光客やドライバーで賑わう一方、一部では夜になると薄暗い外灯の下で不気味な空気に包まれる場所であるという。今回は、網干休憩所にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
網干休憩所とは?

網干休憩所は、鳴門市大毛島の外海側、県道11号沿線に位置する無料の休憩施設である。
広大な駐車場を備え、大きな東屋やシャワートイレ付きの公衆トイレ、自動販売機などが設置されており、ドライブや観光の途中に立ち寄る人も多い。
敷地内にはポケモンのマンホール(スイクン)や、演歌歌手・伍代夏子が歌う「鳴門海峡」の記念碑もある。
昼間は観光客や家族連れで賑わう場所だが、日が落ちると雰囲気は一変し、人影もまばらになる。
網干休憩所の心霊現象
網干休憩所の心霊現象は、
- 深夜、女性の鳴き声がトイレから聞こえる
- 女性の霊が姿を現すという噂
- 霊は自殺した地縛霊であるという伝承
である。以下、これらの怪異について記述する。
最も有名な怪異は、深夜に公衆トイレを利用した際に耳にする「女性のすすり泣き」である。
声は個室の奥から聞こえることもあれば、天井から降ってくるように響くこともあるという。
振り返っても誰もおらず、声が止んだ瞬間、外は異様な静寂に包まれる。
目撃談によれば、この女性は白い服を着た中年ほどの姿で、顔は髪に覆われて判別できない。
近づくとふっと消えるが、その場には冷気だけが残るという。
地元では、かつてこの場所で命を絶った女性が成仏できず、休憩所に縛られていると囁かれている。
網干休憩所の心霊体験談
ある男性は、真夜中に車中泊をしていた際、突然トイレの方から嗚咽が聞こえたという。
最初は酔っ払いかと思い確認に行ったが、そこには誰もいなかった。
駐車場に戻ろうとした瞬間、背後からはっきりと「助けて…」という女性の声が聞こえ、恐怖のあまり車に駆け込んで一晩を明かしたという。
網干休憩所の心霊考察
この休憩所は昼夜で雰囲気が大きく変わる。
昼間は観光地の一部として人の気配があるが、夜になると外灯の薄明かりに照らされたトイレや東屋は不気味さを増し、海から吹き上げる湿った風が冷たく肌を撫でる。
鳴き声の正体は、夜間に吹き込む風や波音が変化して聞こえる錯覚である可能性もある。
しかし、複数の利用者が「姿を見た」「声を聞いた」と証言していることから、偶然や錯覚だけでは説明できない部分が残る。
地縛霊とされる女性が実在するのか、あるいは土地に刻まれた過去の出来事が人々の心に影響を及ぼしているのか。
その答えは、深夜の網干休憩所を訪れた者だけが知ることになるであろう。
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