徳島県名西郡石井町の前山公園墓地には、夜になると足音や人影、電子機器の異常など、不気味な心霊現象が相次いで報告されているという。今回は、前山公園墓地にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
前山公園墓地とは?

徳島県名西郡石井町に位置する前山公園墓地は、公営のため宗旨や宗派を問わず利用できる墓地である。
檀家義務がなく、寺院との付き合いが不要であるため、経済的な面でも利用しやすい。
公園内に区画が整備され、桜や自然に囲まれた穏やかな景観を持つ一方、山の中腹に位置するため、虫の多さや坂道のきつさなど、訪れる者の足を止めさせる要素もある。
墓地は池のほとりや斜面に沿って並び、昼間は花見や散策を楽しむ人も多い。
しかし、夜のこの場所は一変し、静けさが異様な圧迫感へと変わるという。
前山公園墓地の心霊現象
前山公園墓地の心霊現象は、
- 夜間に人の気配がし、足音が背後から近づいてくる
- 懐中電灯やスマホの電源が突然落ちる
- 墓地の奥から視線を感じる
- 池のほとりで人影のようなものが立ち尽くしている
である。以下、これらの怪異について記述する。
この墓地で最もよく語られる怪異は、夜に訪れた際の“足音”である。
周囲には他の参拝者もおらず、舗装された坂道を一人で歩いているにもかかわらず、後ろから砂利を踏みしめる音がついてくる。
振り返っても、そこには誰もいない。
また、坂道を登っている最中、突然懐中電灯やスマホの電源が切れ、辺りが真っ暗になるという報告が多い。
電池残量が十分にあった場合でも起こるため、機器の不具合とは言い切れない。
池のほとりでは、人影のような黒いシルエットがじっと立っているのを見たという証言がある。
その姿は視線を逸らすと消え、再び視線を向けると別の位置に立っているという不可解な挙動を見せる。
さらに墓地奥の斜面からは、じっとこちらを見下ろす視線を感じることがあり、振り返った瞬間に強い悪寒が走るという。
前山公園墓地の心霊体験談
ある地元住民は、友人と二人で夜の散策を兼ねて墓地を訪れた。
坂道を登り始めて間もなく、背後から「コツ、コツ」と靴音が響き、振り返るも誰もいない。
再び歩き出すと、今度は左右から複数の足音が近づき、二人は慌てて走り出した。
その瞬間、持っていたスマホの画面が真っ暗になり、再起動もできなくなったという。
ようやく公園の入口まで戻ったとき、機器は何事もなかったかのように動作を再開した。二人は二度と夜に足を踏み入れるまいと誓ったという。
前山公園墓地の心霊考察
この墓地の怪異は、立地や地形と深く関係している可能性がある。
山の斜面や池のほとりといった地形は、湿気や冷気を溜め込みやすく、人の気配や音を反響させる。
また、夜間は街灯が少なく、物理的にも視覚や聴覚が錯覚を起こしやすい環境である。
しかし、機器の電源が同時に落ちる現象は、単なる錯覚では説明がつきにくい。
池の周囲や斜面に漂う“視線”も、多くの証言が一致していることから、何らかの霊的存在がこの地に留まり、訪問者に干渉している可能性が高いと考えられる。
日中の穏やかな風景からは想像もつかぬほど、この墓地は夜になると異様な気配を帯びる。
訪れる者は、好奇心よりも慎重さを持って足を踏み入れるべき場所である。
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