伊月町公園は、住宅街の一角にある小さな三角形の公園であるが、過去には嬰児の死体遺棄事件や鳩の生首が発見されるという異様な出来事が起きている。今回は、伊月町公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
伊月町公園とは?

伊月町公園は、伊月町4丁目に位置する小規模な三角形の公園である。
住宅街の路地に囲まれ、狭いながらも開放感のある空間が広がっている。
園内にはブランコやすべり台、砂場、ベンチが備えられており、日中は近所の子どもたちや住民の憩いの場となっている。
特徴的なのは、公園中央にそびえるヤシの木(フェニックス)である。
この南国を思わせる樹木が、周囲の高層マンションや路地と相まって、奇妙に浮いた異質な雰囲気を漂わせている。
日中は穏やかで日当たりも良いが、夜になると人通りはほとんどなく、風が吹くと葉がざわめき、何かを囁くような音が響くという。
伊月町公園の心霊現象
伊月町公園の心霊現象は、
- 丑三つ時、ブランコ付近に白い影が立っているのが目撃される
である。以下、これらの怪異について記述する。
伊月町公園には、かつて地域を震撼させた嬰児の死体遺棄事件の現場という暗い過去がある。
詳細は伏せられているが、発見されたのは園内の片隅で、人目の少ない時間帯だったという。
それ以来、この公園には「子どもの泣き声が聞こえる」といった話も一部である。
また、ある日、公園内で鳩の生首が無造作に落ちているのが見つかったという異様な事件があった。
明らかな悪意か、儀式めいた行為かは不明だが、この出来事もまた、公園の不穏な空気を強めた一因である。
さらに、最も有名な噂が「ブランコの白い影」である。丑三つ時、公園のブランコ付近に人影のような白いもやが立っているのを複数の住民が目撃している。
中には、ブランコが音を立てて揺れているのに、誰も座っていなかったという証言もある。
月明かりの下、ヤシの木の影が不自然に伸び、白い影と重なって見えるその光景は、背筋を凍らせるに十分である。
伊月町公園の心霊体験談
近隣に住むある女性は、深夜に犬の散歩で公園の前を通りかかった際、ブランコがギィ…ギィ…と一定の間隔で揺れているのに気づいた。
不思議に思って目を凝らすと、白い服を着た小柄な人物が、無言でこちらを見つめていたという。
女性が立ち止まった瞬間、その姿は音もなくかき消え、同時に犬が激しく吠え出した。
女性は恐怖のあまり、そのまま走って帰ったという。
伊月町公園の心霊考察
伊月町公園で囁かれる心霊現象は、過去の惨劇や不審な出来事と結びついている可能性が高い。
嬰児の遺棄事件は、無念の死を遂げた魂をこの場所に縛りつけたのかもしれない。
また、鳩の生首という異様な事件は、動物供養や呪詛といった陰湿な行為を想起させ、公園の霊的波動をさらに乱したと考えられる。
ブランコに現れる白い影は、幼い命を奪われた霊の姿とも、あるいはこの地に集まった怨念の象徴とも解釈できる。
夜の伊月町公園は、一見ただの小さな児童公園に過ぎない。
しかし、その裏には、風に揺れるヤシの葉音すら不気味に響く、暗く重い因縁が潜んでいるのである。
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