香川県坂出市の国道11号に位置する金山トンネルは、1980年代に竣工した比較的新しいトンネルであるにもかかわらず、少年や老人の霊が現れる、あるいは子どもの声が響くといった心霊の噂が絶えない場所である。今回は、金山トンネルにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
金山トンネルとは?

金山トンネル(かなやまトンネル)は、香川県坂出市の国道11号坂出丸亀バイパスに位置するトンネルである。
北側の上りトンネル(高松方面行き)と南側の下りトンネル(松山方面行き)の二本で構成され、いずれも自動車だけでなく歩行者や自転車も通行可能である。
1979年に上りトンネルが竣工し、1987年には下りトンネルも完成した。
比較的新しいトンネルであるにもかかわらず、開通直後から不可解な霊の目撃談が相次ぎ、この一帯は心霊の噂が絶えない土地として知られている。
金山トンネルの心霊現象
金山トンネルの心霊現象は、
- 少年の霊が現れる
- 老人の霊が目撃される
- トンネル内部で子どもの声が聞こえる
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず最も有名なのは、トンネル内に現れる少年の霊である。
車で通過する際、歩道脇に立ち尽くす少年を見たという証言があるが、次の瞬間には姿が消えてしまうという。
夜間にライトに照らされた小さな影を目にした運転者が急ブレーキを踏み、事故寸前に至った例もある。
また、少年だけではなく、腰の曲がった老人の霊が目撃されるとも言われている。
歩道をゆっくり歩くその姿は実体を持つ人間と見紛うほどであるが、近づくと霧のように消え去るという。
さらに不気味なのは、トンネル内で聞こえる子どもの声である。
後部座席から笑い声やすすり泣きが聞こえたと証言する人もおり、誰もいない車内に声が響いたという体験談は数多い。
この声の正体は不明であるが、通行者の多くが共通して「幼い子どもの声」であると述べている。
金山トンネルの心霊体験談
あるドライバーは、夜中に金山トンネルを抜けようとした際、歩道に小さな男の子が立っているのを目にした。
驚いてバックミラーで確認したところ、そこには誰もいなかったという。
別の通行者は、自転車でトンネルを渡っていた際に、背後から「おじさん」と呼ぶような幼い声を聞いた。振り返っても誰もいない。
再びペダルを漕ぎ出すと、今度は耳元で囁かれるように「遊んで」と聞こえ、恐怖のあまり自転車を投げ出して走って逃げたと語っている。
金山トンネルの心霊考察
金山トンネルに現れる老人や少年の霊、そして子どもの声の正体は不明である。
しかし、付近には過去に「ミルクドール」と呼ばれる喫茶店廃墟が存在し、オーナーに弄ばれた女性が自殺したという噂が残っている。
また、近隣には来光山聖福院や解体された金山病院といった心霊的な因縁を持つ場所が点在していることから、この一帯自体が何らかの負の念を引き寄せやすい土地である可能性も否定できない。
事故死や自殺者の霊がトンネルに囚われているのか、それとも土地に根付いた怨念が形を成しているのかは定かではない。
ただ一つ言えるのは、この金山トンネルを通るとき、誰もいないはずの歩道や車内から「視線」や「声」を感じたならば、それは偶然ではないということである。
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