愛媛県大洲市にかつて存在した商業施設「フジグラン大洲店」。多くの人々に利用され、賑わいを見せた場所であったが、閉店とともにその姿を消した。今回は、フジグラン大洲店跡にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
フジグラン大洲店跡とは?

フジグラン大洲店は、JR伊予大洲駅近くに位置し、1995年に開業した商業施設「アクトピア大洲」の中核店舗であった。
館内にはフジグランをはじめ、いよてつ高島屋大洲店などが入居し、地域住民にとって生活の中心となる存在であった。
しかし時代の流れとともに客足は減少し、4年前には高島屋が撤退。老朽化と契約満了の理由から、2025年1月末にフジグランを含む施設全体が閉店となった。
その後、巨大重機による解体作業が進められ、現在は跡地利用も未定のまま空白の土地となっている。
この「アクトピア大洲」は、市民にとっては買い物や花火大会時の駐車場として親しまれた一方で、閉店後は異様な静けさをまとい、心霊スポットとして囁かれるようになったのである。
フジグラン大洲店跡の心霊現象
フジグラン大洲店跡の心霊現象は、
- 駐車場に自殺者の霊が出る
- 深夜に子供の霊が駆け回る
- 空き店舗跡から女性のすすり泣きが聞こえる
- 解体工事中に重機が不調を起こす
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず、駐車場はもっとも不気味な場所とされる。
かつてここで自ら命を絶った者がいたと噂されており、深夜に車を停めると窓越しに首を垂らした人影が映り込むという証言がある。
また、誰もいないはずの廃墟の夜、複数の人が「子供の足音」を耳にしている。
笑い声とも泣き声ともつかぬ声が駐車場内に反響し、振り返ってもそこには誰もいないのである。
さらに、閉店したテナント跡からは女性のすすり泣きが聞こえるとされる。
特に換気口付近でその声が強く聞こえるとの証言があり、施設の利用客だった女性の未練が残っているのではないかと恐れられている。
フジグラン大洲店跡の心霊体験談
ある地元住民は、閉店直後の駐車場を通り抜けた際、背後から小さな子供が走り寄るような足音を聞いたという。
振り返った瞬間、足音は途絶え、そこには冷たい空気だけが残っていた。
フジグラン大洲店跡の心霊考察
フジグラン大洲店跡にまつわる心霊現象は、単なる噂にとどまらず、実際に訪れた者の証言と解体現場での不可解な出来事によって、真実味を増している。
立体駐車場での自殺は都市伝説の域を出ないが、子供の霊の噂と重機の不調は奇妙な符合を見せている。
多くの人々の記憶と日常が詰まった場所だからこそ、未練や怨念が漂いやすいのかもしれない。
かつて「アクトピア」と呼ばれた商業施設は、市民の生活を支える賑やかな空間であった。
しかし今では、その跡地に足を踏み入れる者は少なく、残された霊たちの声だけが夜の闇にこだましているのである。
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