愛媛県松山市にある三津浜駅には、数々の不気味な噂が残されている。無人駅としての静けさに紛れ、人影や事故にまつわる怪異が語られており、訪れた者を震え上がらせるという。今回は、三津浜駅にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
三津浜駅とは?

三津浜駅(みつはまえき)は、愛媛県松山市会津町に位置するJR四国予讃線の駅である。
1927年(昭和2年)に開設され、昭和から平成にかけて貨物や荷物の取扱いが廃止され、最終的には2010年に完全な無人駅となった。
駅は相対式ホーム2面2線を有し、かつては3線構造だったが現在は縮小されている。
昭和の風情を残した古い設備や信号所の跡が点在しており、夜の帳が降りると一層の寂しさが漂う。
現在はうどん店が駅舎の一部で営業しているが、人の気配は少なく、ひっそりとした雰囲気を強めている。
三津浜駅の心霊現象
三津浜駅の心霊現象は、
- 深夜のホームに、誰も乗り降りしていないはずの人影が立ち尽くしている
- 誰もいないトイレから水の音やすすり泣きが響く
である。以下に詳細を述べる。
深夜、終電後の三津浜駅にふらりと足を踏み入れると、線路の向こうに人影が立っていることがあるという。
しかし近寄ると影は消え、ただ風が吹き抜けるばかりである。
また、この駅では過去に複数の人身事故や自殺が起きており、特に列車に飛び込む形で命を落とした者の姿が繰り返し目撃されている。
通過列車の直前に、ホームから誰かが飛び降りるように見えたが、実際には何もなかったという証言がある。
さらに、列車を待つ乗客が「降りろ」「行くな」といった低い声を背後で聞いたと証言している。
振り返っても誰もいないが、耳にまとわりつくような声は確かに聞こえたという。
そして駅舎にある古いトイレからは、深夜になると水の滴る音や、かすかなすすり泣きが聞こえるとされる。
利用者の少ない無人駅で、誰もいないはずの時刻にそれが響くのは、異様と言わざるを得ない。
三津浜駅の心霊体験談
ある地元の利用者は、深夜に友人と三津浜駅に立ち寄った際、反対側のホームに立つ女性を見たという。
その女性は俯いたまま動かず、やがて列車が通過すると同時に姿がかき消えた。
確認のために線路を渡ったが、そこには誰の姿もなく、ただ空気だけが凍りついていた。
また別の人は、駅舎横のトイレに入った際、個室の扉が閉まっているのを見た。
ノックをしたが返事はなく、不気味に思って外に出た。
数分後に再び覗くと、その扉は開いており、中は空っぽだったという。
三津浜駅の心霊考察
三津浜駅にまつわる心霊現象の多くは、過去に繰り返し起きた人身事故や自殺に由来していると考えられる。
列車に飛び込んだ人影の残像や、亡者の声が未だに駅に残り続けているのだろう。
無人駅という環境も恐怖を助長している。
人気がなく、夜はわずかな街灯の光しか差さないため、影や音に対する感覚が敏感になり、異様なものを感じ取りやすい。
しかし、同じような証言が複数存在する点から考えると、単なる錯覚や思い込みでは済まされないだろう。
三津浜駅は、静かな無人駅でありながら、今もなお死者の気配が漂う「異界への入り口」と化しているのかもしれない。
コメント