高知市郊外に位置する五台山には、美しい夜景や観光名所とは裏腹に、展望台や電話ボックス周辺で怪異が起こるという数々の心霊のウワサが存在する。今回は、五台山にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
五台山とは?

五台山(ごだいさん)は高知市南東部にある標高146mの山である。
五つの峰を持つ姿が中国の五台山に似ていることから、行基により「五台山」と名付けられたと伝えられる。
かつては「大島」とも呼ばれ、浦戸湾の隆起や干拓によって現在の形となった歴史を持つ。
山麓には四国八十八箇所第31番札所・竹林寺や牧野植物園があり、山頂部にはかつて展望台が建っていた。
現在は新たな展望施設が整備されつつあり、昼夜を問わず多くの観光客が訪れる場所である。
五台山の心霊現象
五台山の心霊現象は、
- 展望台で心霊写真が撮れる
- 電話ボックス付近が霊の通り道とされ、霊が出没する
- 不気味な黒猫など動物霊が現れる
- 車のエンジンが掛からなくなる霊障が起きる
- 竹林寺に着物姿の女性の霊が出没する
である。以下、これらの怪異について記述する。
五台山は高知市内からもアクセスが容易で、夜景スポットとして人気がある。
しかし、その華やかさの裏で恐ろしい噂が絶えない。
特に展望台と電話ボックス周辺は「霊道」であると語られ、写真に無数の人影や白い靄が写るという。
車で訪れた者の中には、帰り際にエンジンが突然掛からなくなる霊障に見舞われた例も報告されている。
また、動物霊の存在も囁かれており、真夜中に現れる黒猫を見た者は少なくない。
その猫はただの野良猫ではなく、睨みつけるような眼光で訪問者を威嚇し、不吉を告げる存在と恐れられている。
さらに山麓の竹林寺には着物を着た女性の霊が目撃されることがあり、彼女は参拝者の背後に佇む姿や、境内にふと現れては消える影として語り継がれている。
五台山の心霊体験談
ある夜、失恋の気晴らしに友人と五台山公園を訪れた人物がいる。
展望台から夜景を撮影していたところ、カメラのファインダーに黒い点や白い影が繰り返し映り込んだ。
不思議に思いつつも撮影を続けると、最後の一枚に画面を覆うような白い靄がはっきり写り込んでいた。
その後、山を下りた途端にカメラは正常に戻り、近くのコンビニで撮影した写真には異常は見られなかった。
駐車場では野良猫が異様に威嚇してきたが、後で調べると五台山は心霊写真の多発地として有名であり、猫もまた不吉の象徴とされていた。
彼らが体験した出来事は、単なる機材トラブルや偶然ではなく、山に潜む霊の仕業だったのかもしれない。
五台山の心霊考察
五台山は、観光地としては整備され明るい印象を与える。
しかし、展望台や電話ボックスの周辺が「霊道」であるという噂や、心霊写真の多さを考えると、霊的に強い力が働く土地であると考えられる。
黒猫や動物霊の目撃例、竹林寺での女性の霊の存在は、この山が生者と死者の境界が揺らぐ場所であることを示しているのではないか。
車のエンジンが掛からなくなるといった霊障も、霊的な干渉が物理的な現象に影響を及ぼしている可能性が高い。
五台山は美しい夜景と共に、得体の知れぬ存在が蠢く「表と裏」を併せ持つ場所である。
観光で訪れる際には、決して軽い気持ちで近づいてはならない場所なのかもしれない。
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