大阪府高槻市にある「アジャリの森(歩人山神社)」は、古くから“入ってはいけない森”として知られている。神社の裏手に広がる小さな森には、60体を超える石塔が並び、御神木では首吊り自殺の噂も絶えない。今回は、アジャリの森(歩人山神社)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
アジャリの森(歩人山神社)とは?
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「アジャリの森」は、大阪府高槻市東五百住町に鎮座する「歩人山稲荷神社(ほにんざんいなりじんじゃ)」の裏手に広がる小さな森である。
鬱蒼と茂る木々が陽光を遮り、昼間でも薄暗く、常に湿った空気が漂っている。
この神社の祭神は、五穀豊穣を司る宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)であり、古くから地域の守り神として祀られてきた。
森の奥には御神木がそびえ、周囲には60体を超える石塔が密集している。
これらは供養塔、あるいは無縁仏を祀ったものと伝えられる。
「アジャリ」という名は、古代豪族・味張(アジハリ)氏に由来するとされる。
味張が天皇の命に背き、報いとして農民を献上したという逸話が『日本書紀』に記されており、「アジハリ」が訛って「アジャリ」と呼ばれるようになったと伝わる。
つまりこの森は、歴史と信仰、そして人々の営みの記憶が複雑に絡み合う場所なのである。
アジャリの森(歩人山神社)の心霊現象
アジャリの森(歩人山神社)の心霊現象は、
- 御神木で首を吊った霊が彷徨っている
- 森の中で写真を撮るとオーブや人影が写り込む
- 誰もいないのに声や足音が聞こえる
- 夜になると女性や少年の霊が姿を現す
である。以下、これらの怪異について記述する。
森の中心に立つ御神木は、長い年月を経て太くねじれ、黒ずんだ樹皮に縄が巻かれている。
その木でかつて首を吊った者がいたと噂され、夜になるとその霊が森をさまよい、参道を歩く者の背後に立つといわれている。
拝殿の裏にある石塔群は、苔むし、崩れかけているものも多い。
誰が、何のために建てたのか不明な塔が60体以上も並ぶ光景は、日中であっても異様である。
夜にその場所へ足を踏み入れた者は、冷たい風とともに「囁き声のような音」を聞いたという。
また、カメラを向けると白い光の球が浮かび上がり、後から確認すると人の顔のようなものが写っていたという報告もある。
現地を取材した人々は、「気配だけが異常に濃い」と語っている。
さらに深夜、木々の間から誰もいないはずの方向に“足音”が聞こえるという。
足元には落ち葉が積もっているが、確かに「歩く音」がする。
静寂に包まれた森の中でそれを耳にした瞬間、人は本能的な恐怖に襲われるのである。
アジャリの森(歩人山神社)の心霊体験談
地元の住民の中には、幼い頃に森で遊んでいたという者も多い。
ある人はこう語る。
「森で遊んでいると、誰もいないのに友達の声が何度も聞こえた。声のする方へ行っても誰もいない。あの声は何だったのか、今でもわからない。」
また、夜に訪れた人物はこう証言する。
「森の奥で写真を撮った瞬間、風が止んだ。撮った写真を後で見返すと、木の間から顔のような影が覗いていた。怖くなって削除した。」
他にも、「御神木の前で頭痛がした」「誰かに見られているような感覚があった」という声が複数寄せられている。
神域として清掃が行き届いている一方で、「お参りしてはいけない神社」として地元では恐れられているのも事実である。
アジャリの森(歩人山神社)の心霊考察
アジャリの森が恐れられる理由は、単なる噂に留まらない“場の空気”にあると考えられる。
数百年にわたる信仰と供養の歴史が、この森に重く沈殿している。
60体を超える石塔は、誰かの祈りであると同時に、何かを封じるための“結界”だったのかもしれない。
御神木にまつわる自殺の噂が後を絶たないのも、そうした「祀られた魂」と「彷徨う魂」が交錯する場所であるがゆえだろう。
また、昼と夜で空気が一変する点も興味深い。
昼間は人の気配があり、清らかな神域としての顔を見せるが、夜になると一転して異様な沈黙に包まれる。
それは、かつて命を絶った者たちの残留思念が、静寂の中で姿を現す瞬間なのかもしれない。
この森を訪れる際には、肝試しなどの軽い気持ちではなく、祈りの場としての敬意をもって臨むべきである。
信仰と怨念、祈りと恐怖が共存する「アジャリの森」は、まさに大阪でも数少ない“生きた霊域”といえるだろう。
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