摂津市にある新幹線公園は、昼間は家族連れで賑わう場所であるが、夜になると人影が消え、どこからともなく話し声や鈴の音、さらには新幹線のブレーキ音のような異音が響くという心霊現象が報告されている。今回は、新幹線公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
新幹線公園とは?

新幹線公園とは、摂津市安威川南町に位置し、安威川とJR貨物ターミナルに挟まれた堤防上に整備された公園である。
園内には昭和44年に製造された0系新幹線車両および電気機関車が展示されており、日曜日には内部公開も行われている。
かつて実際に東海道・山陽新幹線を走り抜けた車両であり、その走行距離は地球約133周分におよぶ歴史をもつ。
桜の季節には中央環状線から続く道が桜のトンネルとなり、多くの家族連れや鉄道ファンで賑わう。
しかし一方で、夜になると人の気配が途絶え、不気味な静けさに包まれるという声も聞かれる。
新幹線公園の心霊現象
新幹線公園の心霊現象は、
- 周囲に人がいないのに話し声が聞こえる
- 深夜、公園内で新幹線のブレーキ音が響く
- 鈴の音が近づいてくる
- 女性のうめき声のような声が聞こえる
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず、公園で最も多く語られるのが「話し声」である。
夜の園内は住宅街から離れており、人影もほとんどない。
それにもかかわらず、どこか近くで誰かと会話しているような声が聞き取れるという。
声は風のように遠ざかることもあれば、ふとした瞬間にすぐ耳元まで寄ってくると証言する人もいる。
次に、「新幹線のブレーキ音」があげられる。展示車両は動くはずもなく、周囲に線路もない。
それでも夜更けになると、金属がきしむような高い音があたりに響き、しばらく続くことがあるとされる。
実際に公園にいる人には方向が特定できず、どこから鳴っているのかわからない点が一層不気味である。
また、「鈴の音が近づく」という報告もある。
軽い金属音が遠くから聞こえ、数秒かけて徐々に近づき、気づいた頃にはすぐ背後にあるような錯覚を覚えるという。
その直後に「女性のうめき声」を聞いたという証言は複数存在し、いずれも深夜帯の出来事である。
これらは単なる環境音では説明しづらく、訪れた人の恐怖体験として語り継がれている。
新幹線公園の心霊体験談
ある利用者は、夜の10時頃に友人3人で訪れた際、まず鈴の音を聞いたという。
周囲を見渡しても人はおらず、風で鳴るものも見当たらなかった。
直後、かすれたような女性のうめき声が続き、その後には、展示車両とは無関係の「電車の音」が公園全体に広がったという。
突然の異音に4人は恐怖で身動きが取れなくなり、その場から一斉に逃げ出したと話している。
誰ひとり「空耳」と断言できる者はいなかったという。
新幹線公園の心霊考察
新幹線公園は昼間こそ家族連れで賑わう場所であるが、夜になると急激に人がいなくなり、広い公園に静寂が満ちる。
その静けさが音を錯覚させる可能性もある。
しかし、方向が特定できない話し声や、存在しない新幹線のブレーキ音、そして耳元まで寄ってくるような鈴の音は自然現象として説明しにくい。
展示車両は実際に何百万キロもの距離を走り、多くの人を運んできた歴史をもつ。
それゆえ、車両にまつわるさまざまな記憶がこの場所に残留しているという考え方もある。
また、安威川の堤防上という地形的特徴や、公園周辺の静けさが、通常では感じ取れない“何か”を際立たせている可能性もある。
いずれにしても、この公園では夜間に不可解な声や音が報告され続けており、訪問者の間では「夜は近寄らない方がいい」という噂が根強い。
普段は子どもたちでにぎわう場所であるにもかかわらず、深夜になると雰囲気が一変する点に、新幹線公園の特異性が存在するのである。

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