茨木市安威にあるため池「崩池」には、首吊り自殺が相次いだという暗い歴史が残されている。地元では「首吊り池」と呼ばれ、池を囲む林や近くの墓地では不可解な現象が語り継がれている。今回は、崩池にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
崩池(首吊り池)とは?
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崩池は、茨木市安威地区に位置するため池であり、古くから周辺住民の生活用水を支えてきた場所である。
しかしその一方で、池の周囲に広がる林では首吊り自殺が多発したとされ、地元では長らく不穏な場所として知られてきた。
池の道を挟んだ向かい側には共同墓地が広がり、さらに奥には古い塚が残されている。
この地形が放つ独特の静けさと重さが、崩池の名を一層陰鬱なものにしているのである。
また、近隣には追手門学院大学があり、一部の学生たちの間では「大学裏の竹やぶは出る」とささやかれている。
崩池(首吊り池)の心霊現象
崩池(首吊り池)の心霊現象は、
- 足音が近づいてくるのに、周囲には誰もいない
- 子供ほどの高さの黒い影が林の間を走り抜ける
- 黒い煙のような人影が池の縁で揺らぎながら動く
- 耳元でため息のような「はぁー」という吐息が聞こえる
- 「出てって……」という女性の声が返ってくる
- 「首吊り……」「自殺したら……」などと、途切れた声が聞こえる
である。以下、これらの怪異について記述する。
崩池の林では、誰もいないはずの場所から足音だけが落ち葉を踏むように近づいてくるという証言が多い。
後ろを振り返っても人影はなく、ただ湿った土と倒木だけが静かに横たわっているだけである。
この足音は、ゆっくりと歩いてくる時もあれば、急ぎ足で近づくこともあるという。
また、林の奥では子供ほどの背丈の黒い影が素早く横切る様子がたびたび目撃されている。
影は人のようでありながら輪郭が曖昧で、まるで煙の塊が走っていくように見えたという報告もある。
その延長線上には、黒い煙状の影が池の縁で揺らめき、ゆっくりと形を変えながら移動する姿も語られている。
さらに、池の周囲で耳元に突然「はぁー……」と吐息のような音を感じたという人もいる。
風の通り道ではない場所でも同様の経験があり、音の正体を確認しようと周囲を見回しても何もいないという。
また、林の中で「誰かいますか?」と声をかけると、「出てって……」という女性の声が返ってきたという話も残されている。
中には「首吊り……」「自殺したら……」と、まるで誰かの口の中で途切れたままつぶやかれているような声を聞いたという証言もある。
池のすぐ向かいには共同墓地が広がっており、この地に漂う霊的な存在がひとつではないことを感じさせるものである。
崩池(首吊り池)の心霊体験談
崩池の近くに住んでいたある人物は、小学生の頃、夏にクワガタを探しにこの池近くの林へ入ったという。
昼間にもかかわらず、林の奥から視線を感じ、背中が重くなるような感覚に襲われたため、すぐにその場を離れた。
しかし、その夜である。
布団に入って間もなく金縛りに遭い、目だけが動く状態で部屋の隅に立つ男の霊をはっきりと見た。
男は何も言わず、ただじっとこちらを見つめていたという。
翌朝には姿を消していたが、あの視線は林の中で感じたものと全く同じであった、と本人は語っている。
崩池(首吊り池)の心霊考察
崩池周辺では長年にわたり首吊り自殺が起きていたとされ、その痕跡として木にロープが残されていたこともあったという。
池の周囲の林は光が届きにくく、湿気によって空気が淀むため、心理的にも重圧を感じやすい環境である。
また、池と道路を挟んだ向かいには共同墓地がある。自殺者の霊と墓地の霊が混在し、複数の要因が重なることで心霊現象が起きやすい環境が形成されていると考えられる。
黒い影の出現、途切れた声、耳元での吐息などは、いずれもこの地に残留した強い念が発するものと推測される。
特に「出てって……」という声は、この場所に近づく者への警告とも受け取れるものであり、崩池が単なる噂話ではなく、実際に人々が恐れ続けてきた場所であることを裏付けているのである。
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