足立山メモリアルクロスと首なし地蔵のウワサの心霊話

北九州市小倉北区にある「足立山メモリアルクロス」と「首なし地蔵」。この地には、かつて戦没者の慰霊を目的として建立された建造物や、数多の地蔵が並ぶ謎めいた坂道が存在する。今回は、足立山メモリアルクロスと首なし地蔵にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


足立山メモリアルクロスと首なし地蔵とは?

メモリアルクロスの外観

足立山は北九州市の小倉北区に位置し、地元住民にはハイキングコースや花見の名所として親しまれている山である。

その山中に鎮座する「メモリアルクロス」は、朝鮮戦争(1950~1953)における国連軍戦没者を慰霊する目的で建てられた巨大な十字架の建造物である。

このクロスの近くには、「首なし地蔵」と呼ばれる数百体にも及ぶ地蔵群が存在する。

多くの地蔵は首を失っており、墓地へと続く細道沿いに整然と並んでいる。

かつてこの地には細川家や小笠原家の墓があったともいわれており、歴史の影には戦時中の自決者や近年の自殺者もいるという噂も絶えない。


足立山メモリアルクロスと首なし地蔵の心霊現象

足立山メモリアルクロスと首なし地蔵の心霊現象は、

  • 軍服を着た男性の霊が現れる
  • 遠くから軍隊の掛け声が聞こえる
  • 深夜、地蔵のあたりで人の気配を感じる

である。以下、これらの怪異について詳述する。

まず最も有名なのは、「軍服を着た男性の霊」が現れるという現象である。

深夜、山中の静寂を破るように突如として兵士の姿が現れ、誰ともなくこちらをじっと見つめてくるという証言がある。

姿を認識できるほどに明瞭な場合もあれば、霧のように揺らめく影のような姿で現れるとも言われている。

また、霊の出現に伴って「軍隊の掛け声」が聞こえることもある。

声は風に乗って山中を反響し、あたかも整列し行進しているような重厚な足音とともに近づいてくるのだという。

これを深夜3時に実際に体験したという者も多く、時間帯からして近隣の自衛隊の訓練ではないとされる。

「首なし地蔵」の周辺では、強い視線を感じたり、背後から足音が近づくという体験も報告されている。

無数の首を失った地蔵たちが並ぶ道を通ると、何者かに見られているかのような圧迫感と寒気に襲われるという。

さらに、不穏な噂として「赤ん坊の白骨死体が発見された」という話もある。

十字架の先にあるというその場所では、供養されることなく放置された存在が、いまだ彷徨い続けているのかもしれない。


足立山メモリアルクロスと首なし地蔵の心霊体験談

ある体験者は、10代の頃、友人たちと共に深夜3時にメモリアルクロスを訪れた。

空気は重く、月明かりすら弱々しかったという。

すると、山奥の方角から「エイッ!エイッ!」という軍隊のような掛け声と、地面を踏み鳴らすような規則的な足音が聞こえ始めたのだ。

その音は徐々に近づき、全員が声を潜めて身を固くした。

逃げ出す勇気もなく、ただ時間が過ぎるのを待ったという。

後日、近くの自衛隊の声ではないかという話も出たが、深夜3時という時間帯からして、訓練の可能性は極めて低いとのことである。


足立山メモリアルクロスと首なし地蔵の心霊考察

これらの怪異が真実か否かを断定することは難しい。

しかし、足立山という土地に積み重なった歴史、特に戦争や死と結びついた慰霊施設の存在が、特殊な霊的環境を生み出している可能性は否定できない。

特にメモリアルクロスが慰霊の場である以上、成仏しきれない兵士たちの無念が、今も山中に残っているのではないか。

また、首なし地蔵のような異様な光景は、訪れる者の精神に深い影響を与え、それが恐怖や霊的な感覚を呼び起こす要因にもなりうる。

赤ん坊の白骨死体の発見という噂も、現代においてなお、この地に「新たな死」が加わっていることを示唆している。

祈りを忘れた場所には、何が起きても不思議ではない。


足立山メモリアルクロスと首なし地蔵の地図





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【管理人】狐憑きのたる

狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。