山口県美祢市に存在した秋吉台ユースビレッジ(旧・秋吉台ユースホステル)には、かねてより不可解な噂が囁かれてきた。その内容は、ただの怪談話としては片づけられない不気味さを孕んでいるという。今回は、秋吉台ユースビレッジにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
秋吉台ユースビレッジ(秋吉台ユースホステル)とは?
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秋吉台ユースホステルは、1992年に開業された宿泊施設である。
当初は日本ユースホステル協会に所属していたが、のちに『プライベートホステル協会(JAPYHA)』へと加盟し、「秋吉台ユースビレッジ」へ名称変更。
団体客を中心とした運営スタイルに移行していった。
しかし、コロナ禍による旅行需要の低下や運営上の困難が重なり、2024年8月、施設を運営していた秋吉台ユーストラベルは約1億4000万円の負債を抱え、山口地裁へ自己破産を申請。
静かにその幕を下ろすこととなった。
だが、問題はこの施設の閉鎖ではない。真に不気味なのは、この宿泊施設にまつわる数々の“異常な現象”である。
秋吉台ユースビレッジ(秋吉台ユースホステル)の心霊現象
秋吉台ユースビレッジの心霊現象は、
- 2階の東端の部屋で悪霊に取り憑かれた宿泊者が現れ、後に正式な「お祓い」が行われたという噂
- 宿泊中、浴室の照明が突然点滅し、最終的には完全に消えたという体験談
- 館内に漂う妙な“埃臭さ”と、まるで誰かの視線を感じるような気配
- 廃墟と見紛うような外観と、不自然に静まり返った館内の雰囲気
である。どれも証拠は乏しいが、訪れた者たちの証言は共通して“何かがいた”と語っている。
以下、これらの怪異について記述する。
特に注目すべきは、2階東側の最奥部屋である。
ここでは過去に「悪霊に取り憑かれた」とされる宿泊者が現れ、事態を重く見た関係者によって“正式なお祓い”が行われたという。
この部屋に泊まった者の多くが、強烈な悪寒と胸の圧迫感を訴えており、中には理由もなく泣き出す者さえいたと伝わっている。
また、風呂場での不可解な現象も報告されている。
誰も操作していないにも関わらず照明が点滅し、最終的に完全に消灯。
湯船に沈むような音が聞こえたという証言もあり、使用者が“何かに見られていた感覚”を口にしている点は無視できない。
他にも、館内全体に漂う埃臭さや、妙に重苦しい空気感も気にする声が多く、「まるで誰かが、こちらをじっと見ているようだった」と語る利用者もいる。
一方で、施設自体は自然に囲まれており、料理や接客の評価は一定の好意を持って語られている。
しかしその“良さ”と“気味の悪さ”が奇妙な対比をなしており、むしろ不気味さを際立たせているようにも思える。
秋吉台ユースビレッジ(秋吉台ユースホステル)の心霊体験談
ある家族がこの施設に宿泊した際、当日は他の宿泊客が一人もおらず、まるで廃墟のような雰囲気に包まれていたという。
館内に足を踏み入れた瞬間から、不自然な静けさが支配し、子どもが「この部屋、いやだ」と泣き出したという。
また、浴室に入った母親が「鏡の中に自分以外の何かが映った」と証言しており、その直後に浴室の明かりが消えたという出来事も記録されている。
夜中、誰もいないはずのロビーから「きしむような足音」が響いたとも報告されており、翌朝には子どもが高熱を出していたという。
秋吉台ユースビレッジ(秋吉台ユースホステル)の心霊考察
この施設にまつわる心霊現象の多くは、“特定の部屋”と“水回り”に集中している。
とくに2階の最奥部屋に関しては、過去に宿泊者の精神に異変をきたすような事態が起こっており、単なる偶然とは言い難い。
照明の異常や音の発生、視線の感覚などは、一般的に「残留思念」や「地縛霊」の存在が示唆されるパターンである。
かつてこの場所で何らかの不幸や強い感情が発生し、それが空間に刻み込まれた可能性もある。
さらに、閉業と自己破産という末路が、まるでこの土地に根付いた“何か”による呪いのようにも感じられる。
建物は解体されていないため、現在もその“気配”は残っている可能性が高い。
この場所に立ち入る者は、目には見えぬ存在からの「警告」を、耳を澄ませて感じ取ることになるかもしれない。
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