福岡県朝倉市にある甘木公園(丸山公園)は、美しい自然と桜の名所として知られる一方で、数々の心霊現象が噂される。今回は、甘木公園(丸山公園)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
甘木公園(丸山公園)とは?
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甘木公園は福岡県朝倉市菩提寺に位置し、総面積31.7ヘクタールの広大な敷地を持つ公園である。
地元では「丸山公園」とも呼ばれ、1916年(大正5年)に設立されて以来、市民の憩いの場として親しまれてきた。
中央にひょうたん型の丸山池(2.7ヘクタール)があり、春には約4000本のソメイヨシノが池を取り囲むように咲き乱れる。
さらに、約5000株のツツジも見応えがあり、四季折々の自然を楽しめる。
しかし、この美しい公園には、長年語り継がれる恐ろしい噂が存在している。
公園の奥深くにある“ひょうたん山”と呼ばれる丘、そして丸山池周辺には、夜な夜な現れる霊の目撃談が絶えないのである。
甘木公園(丸山公園)の心霊現象
甘木公園(丸山公園)の心霊現象は、
- 丸山池の周辺で自殺者の霊が現れる
- 忠霊塔付近で軍服姿の男の霊が目撃される
- 夜のトイレで謎の少女の声が聞こえる
である。以下、これらの怪異について記述する。
丸山池の霊
丸山池の周囲では、かつて数多くの人々が命を絶ったとされている。
その多くは自殺であり、静かな水面に吸い込まれるように姿を消していった。
現在でも池の縁を歩いていると、夜になると人影が水辺に立ち尽くしているのを見たという証言が後を絶たない。
その人影は、ふと目を離すと消えてしまうのだという。
忠霊塔と軍人の霊
ひょうたん山に建てられた忠霊塔は、1938年(昭和13年)に戦没者の霊を慰めるために建立されたものである。
この忠霊塔付近では、古びた軍服を着た男が無言で立ち尽くしている姿が目撃されている。
目撃者の中には、「敬礼する軍人の姿を見たが、顔がのっぺらぼうだった」と証言する者も存在する。
トイレの少女の声
ある夜、裏手の駐車場近くにある男子トイレに入った男性がいた。
用を足そうとした瞬間、静寂を破るように「……あそぼ?」という幼い声が聞こえたという。
しかし、トイレには誰もいなかった。音の主を探す勇気は持てず、すぐさまその場を離れたという。
その後、「トイレで声がした」という体験談は、複数の人間からも寄せられている。
甘木公園(丸山公園)の心霊体験談
「たしか、あれは裏の駐車場近くのトイレでした。夜遅く、誰もいないはずのトイレで用を足そうとしたその瞬間……女の子の声が聞こえた気がしました。“あそぼう”とでも言うような、か細い声でした。男子トイレで、です。ゾクリと鳥肌が立ち、慌てて外に飛び出しました。遠くから確かに、誰かの気配がついてくるような気もしました。……あれは動物だったのでしょうか? それとも……」
甘木公園(丸山公園)の心霊考察
甘木公園(丸山公園)は、ただの観光名所ではない。
その裏には、多くの悲しみや死が積み重なってきた歴史がある。
丸山池の自殺者の霊は、未練や苦しみを抱いたまま、今もなお現世をさまよっているのかもしれない。
忠霊塔に現れる軍人の霊は、この地に眠る英霊が、未だに安らぎを得られていないことの表れとも考えられる。
その表情を見た者はいないが、敬礼を繰り返すその姿には、言い知れぬ哀しみが宿っているようだ。
また、少女の声がするトイレは、まるで何かに誘い込もうとしているかのようであり、その正体が何なのか未だに明らかになっていない。
いずれにせよ、甘木公園は単なる“自然の憩いの場”ではない。
訪れる者は、そこに潜む“何か”の存在を決して軽んじてはならないのである。
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