福岡県北九州市の山中にひっそりと存在する「鱒淵ダム近くの古井戸」。周囲では自殺や白骨死体にまつわる不気味な噂が絶えず、心霊スポットとして語り継がれている。今回は、鱒淵ダム近くの古井戸にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
鱒淵ダム近くの古井戸とは?

福岡県北九州市にある鱒淵ダム。
その南側、県道258号線を進み、「かぐめよし少年自然の家」を通り過ぎた先に、曲がりくねった山道が続いている。
その峠を登りきった辺りから下り坂が始まり、少し進んだ場所――鬱蒼とした木々に囲まれた一角に、問題の古井戸が静かに佇んでいる。
この井戸の裏手には古びた小さな神社がある。
その神社の周辺は不気味なほど静まり返っており、過去には複数の首吊り自殺が確認されているという。
噂では、これまでに少なくとも3人がこの地で命を絶ったとされる。
また、井戸から白骨化した遺体が発見されたという話もあり、地元住民の間では長らく「近寄ってはいけない場所」として恐れられている。
鱒淵ダム近くの古井戸の心霊現象
鱒淵ダム近くの古井戸の心霊現象は、
- 井戸の周囲に女性の霊が現れる
- 井戸の裏の山中で首を吊った人の霊が目撃される
- 撮影した映像に不可解なノイズとシーンの改変が起こる
- 古井戸の奥にある祠の梁から人の顔のようなものが垂れ下がる
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず、女性の霊が現れるという報告が多い。
主に井戸の近くでその姿を見たと語る者が多く、白い服をまとった長髪の女が無言で佇んでいる姿が頻繁に目撃されている。
顔ははっきりと見えないものの、異様な存在感があり、目撃者の多くがその場に立ち尽くし動けなくなると証言している。
井戸の裏山では、首を吊って自ら命を絶った人々の霊が現れるとされている。
木の枝からぶら下がる人影を見た、あるいは山道を歩いていると「上を見ろ」と誰かに囁かれたという報告もあり、心理的に強い影響を及ぼしている。
また、この古井戸を撮影した動画には、説明のつかない不可解なノイズが映り込むことがある。
映像が勝手に編集されたかのようにシーンが入れ替わり、撮影者の記憶と全く異なる内容が録画されていたという。
特に恐ろしいのは、祠の梁から人の顔が「垂れ下がる」現象である。
まるで誰かがそこに吊るされていたかのように、ゆっくりと顔が現れ、消えていったとされる。
鱒淵ダム近くの古井戸の心霊体験談
これは、ある男性が明け方7時過ぎに妻と共に現地を訪れた際の体験談である。
その日、ネットで見た心霊スポットを確かめようと軽い気持ちで現地へ向かった。
古井戸はすぐに見つかり、特に異常も感じなかったことから、スマートフォンで動画撮影を開始。
祠から古井戸、周囲の風景、自分たちの車へとノーカットで映像を回した。
しかし、その動画を再生した途端、異変に気づく。
全編にわたってノイズが走り、撮影した順番とはまるで違う映像が映し出されていた。
シーンが勝手に入れ替わっており、最後に撮ったはずの車がなぜか動画の冒頭に現れ、祠や古井戸のシーンが分断されていた。
最初はただの機械的なトラブルと思っていたが、霊感の強い知人に動画を見せたところ「絶対に削除するな」と強く警告される。
それを機に恐怖心が高まり、改めて動画を見直すと――中盤、祠を映すシーンで、梁から「人の顔のようなもの」が、まるで吊られていたかのようにぶら下がっているのを発見した。
鳥肌が一気に全身を駆け巡り、その場で震えが止まらなかったという。
最終的には霊障こそ起きなかったが、知人の助言に従い、お祓いを受けるに至った。
その映像は今も、奥さんが削除せずに保存しているとのこと。
「軽い気持ちで行くような場所ではなかった」
彼はそう語り、最後にこう付け加えた。
「あそこは……本当にヤバいです」
鱒淵ダム近くの古井戸の心霊考察
この古井戸の周囲で頻発する霊現象の多くは、自殺者の存在と関係している可能性が高い。
自ら命を絶った者の無念や執着がこの地に残留し、霊的現象として現れていると考えられる。
特に「女性の霊」の存在は、その中でも象徴的であり、繰り返し目撃されている点から強い怨念を持っていることが推察される。
動画の異常や顔の出現も、視覚的に訴えるタイプの霊的干渉といえる。
井戸や祠という「水」と「信仰」が交差する場所は、古来より霊が集まりやすいとされる。
実際に白骨死体が上がったとの話が事実であれば、この井戸自体が強力な霊的磁場になっている可能性も否定できない。
現地に足を運ぶ者は、くれぐれも慎重に行動するべきであり、軽率な興味本位での訪問は危険を伴うといえる。
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