大分県津久見市にある「青江ダム」は、地元では“自殺の名所”として知られ、びしょ濡れの女性の霊や不可解な金縛り、霊に引きずり込まれるような事故など、数々の異様な現象が噂されている心霊スポットであるという。今回は、青江ダムにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
青江ダムとは?

青江ダムは、大分県津久見市に位置し、昭和53年(1978年)に災害防止および農業用水の確保を目的として建設された多目的ダムである。
周囲は自然に囲まれており、春には山々に咲き誇るヤマザクラや、ダム公園内のソメイヨシノが美しい風景をつくりだす、隠れた花見スポットとしても知られている。
しかしその美しい景観の裏には、地元でひそかに語られ続けている“自殺の名所”としての一面が存在する。
実際に多くの自殺者が出ているとされ、その背景から数々の心霊現象が報告されている。
青江ダムの心霊現象
青江ダムの心霊現象は、
- びしょ濡れの女性の霊が助手席に座ってくる
- 白い服を着た女性の霊がコーナー付近に現れる
- 霊的な力によってバイクや車が“引っ張られる”
- 深夜に金縛りとともに白い影が現れる
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず最も有名なのが、びしょ濡れの女性の霊である。
ダム付近の道路を車で走行中、突然助手席にずぶ濡れの女性が座っていたという目撃談が複数存在する。
女性は何も語らず、ただじっと前を見ていたという。
助手席をふと見ると、髪から水が滴り、濡れた衣服がシートを濡らしていたという証言もある。
また、ダムに続く山道の左カーブでは、白い服を着た女性の影が立っていたという報告がある。
その霊は突然消えたり、車の側面に沿うように動いたりするため、多くのドライバーが驚きパニックになり、事故に繋がりかねない危険性をはらんでいる。
さらに、バイクで訪れた若者たちが「何かに引っ張られる」感覚に襲われ、通常であれば外側に滑るはずのカーブで、なぜか内側に引き込まれ転倒するという不可解な事故が報告されている。
これは機械的な問題では説明できず、霊的な力が働いていると考える者も少なくない。
極めつけは、ダム付近での“集団金縛り”現象である。
夜中に訪れた数人の若者が、ダムの話をしていた際、突然一人が唸り声を上げて金縛りに陥り、次々に他の者たちも動けなくなったという。
そのとき、白い女の影がF君の背後に立ち、何かを語りかけてきたとされる。
意味はまったく分からなかったが、その雰囲気から“このままでは命を取られる”という強烈な直感が走り、彼らは逃げ出した。
逃走後も彼らには後遺症のように霊的な現象が続き、週に何度も金縛りに襲われるようになったという。
青江ダムの心霊体験談
この場所を訪れたF君の体験は特に生々しく恐ろしいものである。
深夜0時過ぎ、友人たちとバイクで峠道を走っていた際、青江ダムの前を通り過ぎようとした瞬間、何かに引っ張られ転倒。
その後、再び現地を訪れた際に、集団で金縛りにあい、白い女の影を目撃。
語りかけてくる内容は理解できなかったが、命の危険を感じ取ったF君は即座に仲間を連れて逃げ出し、その場を離れた。
逃げ出した後も“何かに憑かれた”ように、彼らの周囲では怪現象が頻発。
F君はそれ以来、日常的に霊を視るようになってしまったという。
青江ダムの心霊考察
青江ダムにおけるこれらの心霊現象の多くは、自殺者の霊によるものであると考えられる。
水場は古来より霊を呼び寄せやすいとされる場所であり、そこに自殺という強い負の感情が加われば、霊が強くこの地に留まるのも不思議ではない。
びしょ濡れの女性の霊は、実際にダムへ身を投げた人物なのかもしれない。
その姿で助手席に現れるのは、生前誰にも気づかれず、救われることもなく消えた恨みの象徴ではないだろうか。
また、“引っ張られる”という現象や集団金縛りは、霊たちがこの世の人間に対して何かを伝えようとしているのか、それとも自らの苦しみを共有させようとしているのか…。
いずれにせよ、青江ダムは単なる美しい観光地ではなく、霊的な危険が潜む心霊スポットとして、軽々しく立ち入るべきではない場所であることは間違いない。
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