荒倉トンネルのウワサの心霊話

高知市の荒倉霊園の下を貫く荒倉トンネルには、数々の怪奇な出来事が伝わっている。背後から自転車のベルが鳴り響くのに姿が見えなかったり、車の窓から上半身だけの女性が乗り込んでくるといったウワサがあるという。今回は、荒倉トンネルにまつわるウワサの心霊話を紹介する。


荒倉トンネルとは?

荒倉トンネルの外観

荒倉トンネルは、高知県高知市針木と旧春野町を結ぶ国道56号線に位置するトンネルである。

昭和23年に着工し、昭和29年に開通した。

延長514m、幅員5.56mという規模で建設され、当時は交通の要衝として県民の悲願であった。

かつては「荒倉越え」と呼ばれる難所の峠道を越えねばならず、交通事故も多発していた歴史を持つ。

現在では新旧二つのトンネルが並ぶ形となっているが、霊園の直下に位置するという立地も相まって、心霊スポットとして知られるようになったのである。


荒倉トンネルの心霊現象

荒倉トンネルの心霊現象は、

  • トンネル内で自転車のベルが鳴るが、姿が見えない
  • 車で走行中、上半身だけの女性が窓から乗り込んでくる
  • 背後から気配を感じて振り返ると誰もいない
  • トンネル周辺で不可解な事故が多発する

である。以下、これらの怪異について記述する。

最も有名な現象は、自転車のベルの音である。

歩行者や自転車でトンネルを通過すると、背後から「チリン…」と澄んだベルの音が近づいてくる。

しかし、振り返っても誰もいない。再び歩き出すと、また音が鳴り響く。これが繰り返されるのである。

だが、霊そのものを目撃した者は存在しない。まるで事故死した者の霊がイタズラを仕掛けているかのようである。

さらに恐ろしいのは、車で通行中に現れるという上半身だけの女性の霊である。

窓の外から突然、血の気のない顔が覗き込み、まるで乗り込もうとするように腕を伸ばしてくるという。

運転者はパニックに陥り、ハンドルを切り損ねることもあると噂されている。

また、トンネルを通る際には背後に人の気配を感じるが、振り向いてもそこには誰もいないという報告もある。

この異様な感覚は、ただの錯覚として片づけられるものではない。

そして、荒倉トンネル周辺は現在でも交通事故が絶えない。

原因不明の単独事故や、運転操作を誤ったかのような不自然な事故が多発しており、霊の存在が影響しているのではないかと囁かれている。


荒倉トンネルの心霊体験談

実際に荒倉トンネルを自転車で通った人物は、背後からベルの音が何度も追いかけてきたと証言している。

恐怖に駆られて全速力で走り抜けても、その音は止まることなく鳴り続け、出口までつきまとったという。

出口に飛び出した瞬間、音はぴたりと途絶え、振り返ってもそこには何もなかった。

また、車で深夜に走行した人は、窓の外から白い顔が覗き込み、上半身だけの女がへばりついてきたと語っている。

恐怖のあまり急加速したが、その霊は途中まで必死に追随し、やがて闇に溶けるように消え去ったという。


荒倉トンネルの心霊考察

荒倉トンネルの怪異は、立地そのものが霊的な背景を孕んでいる。

霊園の直下を掘り抜いて造られたことから、死者の眠りを妨げていると考えられても不思議ではない。

また、過去にこの峠道では事故死が相次いでおり、その無念がトンネルに染みついている可能性も高い。

自転車のベルという一見無害な現象も、霊が生前に体験した最期の瞬間を繰り返しているのかもしれない。

そして、上半身の女性の霊は、轢かれて失った身体を求め、通行人に取り憑こうとしているのではないかとも推測される。

荒倉トンネルは、ただの交通インフラではなく、今もなお死者の気配が濃厚に残る「現役の心霊スポット」なのである。


荒倉トンネルの地図

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