東京都港区にある麻布山善福寺は、824年に弘法大師(空海)によって創建された由緒ある寺院である。この寺院は「逆さイチョウ」や「血吸いの銀杏」といった独特の歴史を持つが、その背後には多くの心霊現象が報告されている。今回は、麻布山善福寺にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
麻布山善福寺とは?
麻布山善福寺は、東京都港区元麻布に位置する歴史ある寺院で、天長元年(824年)に弘法大師(空海)によって創建されたと伝えられている。
当初は真言宗の寺院として設立されたが、鎌倉時代には浄土真宗に改宗され、以降、さまざまな時代にわたって天皇や幕府から保護を受け発展してきた。
また、福澤諭吉をはじめとする多くの歴史的な人物がこの寺を訪れており、特に「逆さイチョウ」と呼ばれる樹齢750年以上のイチョウの木が有名である。
このイチョウの木は「血吸いの銀杏」とも呼ばれ、戦国時代の合戦に由来している。
討ち取った敵兵の手首をこの場所に供え、その手首から流れた血が土に染み込み、銀杏の木がその血を吸って成長したとされるため、「血吸いの銀杏」という異名がついた。
麻布山善福寺の心霊現象
麻布山善福寺では、以下のような心霊現象が報告されている。
- 男性の幽霊の目撃: 境内で男性の幽霊が目撃されることがあり、特に本堂周辺での報告が多い。
- 女性の幽霊の出現: 夜間、女性の幽霊が境内を歩き回る姿が見られることがある。
- 動物の霊の目撃: 逆さイチョウ周辺で動物の霊が目撃されたという報告がいくつかある。
- 井戸からの声: 境内の「柳の井戸」から、不気味な声が聞こえてくるという噂がある。
- 血吸いの銀杏の異変: イチョウの木のコブが、まるで武将の顔のように見えることがあり、また銀杏の葉が切り落とされた手のように五つに分かれているという報告がある。
男性の幽霊の目撃
本堂周辺で目撃される男性の幽霊は、無表情で静かに佇んでいることが多いという。
特に夜遅くに目撃されることが多く、その姿を見た者は強い不安感や恐怖心を覚えることがある。
この幽霊が何者なのかは明らかではないが、過去にこの地で命を落とした人物の霊である可能性が高いとされている。
女性の幽霊の出現
女性の幽霊が現れるのは、主に境内の北側に位置するエリアである。
彼女は白い服を着ており、静かに境内を歩き回る姿が目撃されている。
この幽霊を目撃した者は、その場で強い寒気に襲われることが多い。
動物の霊の目撃
逆さイチョウ周辺では、動物の霊が目撃されたという報告がある。
特に、夜間に黒い影が素早く動く姿を見たという証言がいくつかある。
この動物の霊が何を意味しているのかは不明だが、寺の歴史に関わる何らかの象徴である可能性がある。
井戸からの声
柳の井戸は、弘法大師が建立したと伝えられるもので、この井戸から不気味な声が聞こえるという噂がある。
声は非常にかすかで、人の耳に届くか届かないかの微妙な音量だという。
この声を聞いた者は、井戸から離れるまでの間に強い不安感を覚えるという。
血吸いの銀杏の異変
戦国時代に討ち取られた敵兵の手首が供えられ、その血を吸って成長したとされる「血吸いの銀杏」は、奇妙な現象が報告されている。
イチョウの木にできたコブが、まるで武将の顔のように見えることがあり、さらに銀杏の葉がまるで切り落とされた手のように五つに分かれているとされる。
この異様な形状が目撃者に強い恐怖を与えている。
麻布山善福寺の心霊体験談
ある夜、訪問者が井戸の近くを通りかかった際、突然かすかな声が聞こえてきたという。
彼は最初、それが風の音だと思ったが、次第にその声がはっきりとしてきたため恐怖を感じ、その場から立ち去ることにした。
この体験は彼に強い印象を残し、以降、夜にこの場所を訪れることは避けているという。
麻布山善福寺の心霊考察
麻布山善福寺で報告される心霊現象は、その長い歴史と密接に関連していると考えられる。
特に、戦国時代や江戸時代にこの地で起こった出来事が、霊的なエネルギーをこの場所に残している可能性が高い。
この寺院を訪れる際には、敬意を払い、霊たちを刺激しないよう心掛けるべきである。
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