長崎県雲仙市の自然豊かな観光スポット「牧場の里あづま」。家族連れに人気の場所だが、その裏には、人知れずさまよう霊や自殺者の噂が囁かれている。今回は、牧場の里あづまにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
牧場の里あづまとは?

牧場の里あづまとは、長崎県雲仙市吾妻町、吾妻岳の中腹に広がる自然公園である。
約50haの広大な敷地には、100頭もの牛が放牧され、のどかな牧場風景が広がる。
公園内には「ふれあい広場」や「花の丘広場」「草そりゲレンデ」「遊具広場」「鉢巻山の泉水広場」など、多様なレジャー施設が整備されており、家族で楽しめる場所として知られている。
だがこの場所には、もう一つの顔がある。
それが、万里の長城を模して作られた不思議な遊歩道の存在である。
この遊歩道は、1988年から1989年にかけて行われた竹下内閣による「ふるさと創生事業」の一環で建設された。
地域振興のために交付された一億円を用いて造られたこの“ミニ長城”は、観光資源としての側面を持つ一方で、自殺者が後を絶たない“静かな名所”ともなってしまった。
牧場の里あづまの心霊現象
牧場の里あづまの心霊現象は、
- 男性の霊が現れる
- 自殺者の霊が夜な夜なさまよう
- 長城の終点付近で耳鳴りや頭痛を訴える者が多い
- 展望スペースで「背後に誰かいる」感覚に襲われる
である。以下、これらの怪異について記述する。
この心霊現象の中心にあるのが、万里の長城もどきの遊歩道である。
全長約400メートルに及ぶこの遊歩道は、見晴らしの良い展望台から有明海や橘湾を一望できる絶景ポイントとして人気を集めてきた。
しかし、この道を奥へと進むにつれ、空気が急に変わる瞬間があるという。
男性の霊が現れる──これは、特に終点付近の森の中で多く報告されている。
誰もいないはずの遊歩道で、明らかに「歩く足音」や「うめき声」が背後から聞こえ、振り返ってもそこには誰もいない。
自殺者の霊がさまよう──この場所では、首吊り自殺が繰り返されており、実際に地元では「30人近くが命を絶った」と語られている。
遺体発見のニュースは表には出にくくなっているが、地元住民の間ではもはや“常識”となっている闇の情報である。
耳鳴りや頭痛──長城の奥に差しかかったあたりで、急激に耳が詰まるような感覚やズキズキとした頭痛に襲われる人が後を絶たない。
特に感受性の高い者や子どもは、泣き出したり突然気分を悪くしたりすることもある。
「誰かに見られている」感覚──展望台から景色を楽しんでいたはずが、背後に人の気配を感じて振り向くと誰もいない。
特に夜にこの場所を訪れた者は、「冷たい視線を感じた」と証言している。
牧場の里あづまの心霊体験談
ある地元の男性が、日が落ちた頃に長城の遊歩道を一人で歩いていた時のこと。
終点近くの茂みにさしかかった瞬間、背後から「おい…」という低い声が聞こえたという。
驚いて振り向くが、誰もいない。
慌てて引き返すと、今度は「戻るな」と囁く声が真横から聞こえた。
その後、彼はしばらく高熱と悪夢に悩まされたという。
牧場の里あづまの心霊考察
この場所の心霊現象には、はっきりと“怨念”のようなものが漂っている。
特に「自殺者の霊」とされるものが多数目撃されている背景には、やはり実際に命を絶った者の数が尋常ではないことが関係していると考えられる。
なぜ人はこの場所を選ぶのか。それは、静かで人目が少なく、かつ「長城」という終点が象徴的な意味を持つからではないか。
人生の終点にふさわしいと思わせる何かが、この場所には存在しているのだろう。
また、“男性の霊”の目撃が多いという点から見ても、明確に個人の念が残っている可能性が高い。
地縛霊となり、今なお誰かを道連れにしようとさまよっているのかもしれない。
いずれにせよ、夜の牧場の里あづまに足を踏み入れることは、決しておすすめできない。
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