山口県下関市にある「長府トンネル」は、交通事故が頻発する危険な場所として知られているが、その背景には数々の不可解な心霊現象が囁かれている。今回は、長府トンネルにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
長府トンネルとは?

長府トンネルは、山口県下関市を通る国道2号線に位置するトンネルであり、長さ545メートル、幅員8.8メートル。
1957年に竣工し、以来半世紀以上にわたり多くの車両が通行してきた。
このトンネルは、古い町並みが残る長府地区を抜け、下関市街地へと向かう重要な交通ルートである。
しかし近年、老朽化に伴う構造的な問題や、事故の多発といった課題が重なり、2025年以降には新設トンネルの建設も検討されている。
特筆すべきは、このトンネルが土砂災害特別警戒区域に指定されている地形に位置しており、自然災害や事故のリスクが極めて高いことだ。
そしてその危険性は、単なる物理的なものだけではないと言われている。
長府トンネルの心霊現象
長府トンネルの心霊現象は、
- トンネル内の天井部分に、時折ぼんやりと浮かぶ“複数の顔”が出現する
- トンネル内で玉突き事故が頻繁に発生し、その渋滞には何か異様な気配が漂う
- トンネルを抜けた先、下関側の集落に入ると空気が一変し、霊的な重さを感じる
- 明確な原因がないにも関わらず、車のブレーキが効かなくなるという証言もある
である。以下、これらの怪異について記述する。
最も有名な現象は、トンネルの中程、頭上のコンクリート部分に現れる“顔”である。
深夜に通行すると、フロントガラス越しに何かがこちらを見下ろしているような視線を感じ、ふと見上げると、濡れたような表情の顔が壁面に浮かび上がっているという。
しかもそれは一つではなく、三つ四つといった数で並んで現れることがある。
また、長府トンネルでは事故が異様な頻度で発生しており、2024年6月にはトラック2台が正面衝突するなど、5台が絡む大事故が起きている。
現場は見通しのよい直線区間であったにもかかわらず、急な接触事故が発生した点から、何か“視えない存在”が運転手の視界や判断力を狂わせたのではないかとささやかれている。
さらに、トンネルを抜けた下関側の集落では、妙な静けさと冷気を感じるという証言が相次いでいる。
人が住んでいる気配があるにも関わらず、窓の向こうには誰もいない。
そうした霊気の漂う空間が、トンネルを通過する者に重くのしかかる。
長府トンネルの心霊体験談
あるドライバーが深夜、トンネルを走行中、助手席の窓に“手の跡”がべったりと付いているのに気づいた。
誰も乗せていないはずの席に、まるで外から何者かが中を覗き込んだかのような形跡であったという。
車を停めて確認したが、トンネル内には他に車も人影もなかったという。
また別の通行人は、トンネルを抜けた直後、バックミラーに“白い顔”が映りこんでいたことに気づき、恐怖のあまり急ブレーキを踏んでしまった。
確認のために後部座席を見たが、そこには誰もいなかった。
だがミラーには、何かが“まだいる”ような不気味な残像が残っていたという。
長府トンネルの心霊考察
長府トンネルにおける一連の現象は、単なる偶然や心理的な影響だけでは説明がつかない部分が多い。
特に“顔の出現”や“操作不能になる車両”など、複数の目撃証言が重なる現象は、明確な“霊的干渉”の存在を示している可能性がある。
また、歴史的に見ても、この地域は交通の要衝であったがゆえに多くの事故や事件が発生してきたと考えられる。
土砂災害警戒区域という地形的要因、老朽化した構造、そして過去に起きた事故の“記憶”が、霊的残留思念となって現代の通行者に干渉しているのかもしれない。
長府トンネルは単なる老朽化したインフラではなく、過去と現在を繋ぐ“霊の通り道”としての顔も併せ持っている。
深夜の走行には、細心の注意と、少しの“覚悟”が必要である。
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