山口県周南市に位置する永源山公園は、風光明媚な景観とオランダ風車で知られる市民の憩いの場である。しかしその裏側には、かつて火葬場が存在していたという過去があり、今なお霊の目撃情報や怪奇現象が囁かれている。今回は、永源山公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
永源山公園とは?

永源山公園(えいげんざんこうえん)は、山口県周南市富田に位置する都市公園であり、1970年(昭和45年)、旧・新南陽市の市制施行を記念して整備された施設である。
公園は「水」をテーマとしており、永源山の自然地形を活かした開発ゾーンと、樹林を残した保全ゾーンに分かれている。
敷地内には、1995年に完成した日本最大級のオランダ風車「ゆめ風車」があり、その優美な姿は周南市のランドマークとして親しまれている。
毎年8月には「サンフェスタしんなんよう」という夏祭りが開催され、花火大会が夜空を彩る。
しかし、そんな市民の憩いの場としての顔とは裏腹に、この地には忌まわしい過去が眠っている。
永源山公園の心霊現象
永源山公園の心霊現象は、
- 元火葬場跡地とされる駐車場で男性の霊が出現する
- 夜間、人気のない場所で人影がふらつく
- 誰もいないのに足音が聞こえる
- 車に乗り込んだ後、窓に手形が残る
- 不自然な寒気や耳鳴りを訴える来園者が後を絶たない
である。以下、これらの怪異について記述する。
永源山公園の駐車場は、かつて火葬場が存在していた場所に造られたという説がある。
その事実を知る人は少ないが、地元では密かに語り継がれている。
供養されることなく火葬された霊が、今もなお彷徨い続けているとも言われており、特に夜間、この場所では不可解な現象が多発している。
駐車場では、ふらふらと歩く男性の姿が目撃されている。
話しかけようとするとふっと消える、または車の陰に隠れたかと思うと姿が見えなくなっていた、という証言が複数存在する。
また、誰もいないはずの場所から突然足音が聞こえる、車の窓ガラスに知らぬ間に手形が付いていたなどの報告も後を絶たない。
霊的な干渉を受けたと感じる人も少なくなく、耳鳴りや頭痛、極度の寒気を訴える者もいる。
特に心霊的な感受性の強い人間には影響が強く、帰宅後も不調が続くケースもあるという。
永源山公園の心霊体験談
ある地元住民が、夜の永源山公園に車で訪れた際の体験である。
駐車場に車を停め、外の空気を吸おうとドアを開けたその瞬間、背後から誰かに肩を叩かれた感覚があった。
しかし、振り返っても誰の姿もない。周囲を確認しても車は自分のもの以外、1台も停まっていなかった。
不安に駆られ、車内へ戻ろうとしたそのとき、運転席の窓にうっすらと白い手形が浮かび上がっていた。
自身の手ではない。不自然に小さく、何よりその指の数が“6本”あったという。
恐怖に震えながら急いで帰路についたが、その後数日間、謎の倦怠感と悪夢に悩まされたという。
永源山公園の心霊考察
永源山公園は、都市開発の過程で元火葬場の跡地を一部取り込んでいるという。
火葬場という場所が持つ性質上、未練や執着を持った霊が残留しやすいという説は根強い。
特に、成仏できなかった者たちが地縛霊として留まり、波長の合う人間に影響を与えている可能性がある。
「水」をテーマとするこの公園には、霊的なエネルギーを媒介する水脈が存在しているとの見方もある。
水は生命の源であると同時に、霊界との境界を曖昧にする性質があるとも言われており、霊が現れやすい要因の一つになっていると考えられる。
また、夜間に車の進入が制限されているのは、心霊現象を警戒しての配慮であるという未確認情報も存在する。
表向きは安全管理や自然保護のためとされているが、地元では「夜はあまり近づくな」と暗に警告する声も少なくない。
現在でも永源山公園は、多くの家族連れが訪れる平和な公園である。
しかし、その穏やかな表情の裏側には、未だ静かに蠢く“見えない存在たち”が潜んでいるのかもしれない。
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