栃木県小山市にかつて存在した「小山ゆうえんち」は、遊園地として親しまれた歴史を持つ一方、閉園後も心霊現象の噂が絶えない場所である。今回は、小山ゆうえんち跡地にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
小山ゆうえんち跡地とは?
小山ゆうえんちは、1960年5月に開園した遊園地である。
初期の名称は「花の園」だったが、1969年に「小山ゆうえんち」に改称され、地元住民や観光客に親しまれてきた。
ジェットコースターや観覧車などのアトラクションが充実し、一時は「昭和博覧会」などの大規模イベントも開催されるなど、賑わいを見せていた。
しかし、1992年に親会社である思川観光株式会社が倒産したことをきっかけに遊園地の経営も悪化。
テナントとして出店していたダイエーの支援を受けながら再建を目指すも、ダイエー本体の経営危機により2002年に支援が打ち切られる。
遊園地は赤字を抱え、最終的には2005年2月6日に閉園した。
現在、跡地はショッピングモール「おやまゆうえんハーヴェストウォーク」として生まれ変わり、多くの店舗が並ぶ賑やかな施設となっている。
しかし、この地にはかつての遊園地の記憶とともに、恐ろしい心霊現象の噂が残されている。
小山ゆうえんち跡地の心霊現象
小山ゆうえんち跡地で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 首のない落ち武者の霊の目撃
- 幽霊が遊具に乗っているという噂
- 夜間、跡地を徘徊する謎の人影
- メリーゴーラウンド周辺での異様な気配や冷気
首のない落ち武者の霊の目撃
遊園地時代から噂されていた「首のない落ち武者」の霊。
跡地となった現在も、特に夜間に搬入業者などが目撃しているという。
この霊は、戦国時代の戦場跡地が由来であるとされ、その無念が未だに解放されないまま漂っていると考えられている。
幽霊が遊具に乗っているという噂
唯一残されたメリーゴーラウンドでは、不気味な噂が絶えない。
夜間、人影が見えるが実際には誰もいない、またはメリーゴーラウンドの近くで足音だけが響くといった報告が相次いでいる。
夜間、跡地を徘徊する謎の人影
跡地では、夜になると明らかに人間ではない動きをする影が徘徊しているという報告がある。
これらの影は、過去にここで命を落とした人々の霊ではないかと考えられている。
メリーゴーラウンド周辺での異様な気配や冷気
夜にメリーゴーラウンド周辺を歩くと、急に冷たい風が吹き抜けることがあり、その場を離れたくなるほどの恐怖を感じると訪問者は語っている。
小山ゆうえんち跡地の心霊体験談
ある夜、跡地近くを通りかかったトラック運転手は、メリーゴーラウンドが誰もいないのに勝手に回転しているのを目撃したという。
さらに、別の体験者は夜中に跡地を訪れた際、明らかに人間ではない影が自分に向かって近づいてきたため、慌ててその場を後にしたという。
小山ゆうえんち跡地の心霊考察
小山ゆうえんち跡地での心霊現象は、この地で起きた悲劇的な出来事と無関係ではない。
遊園地時代には以下のような死亡事故が記録されている。
1970年5月1日:回転遊具「スペースマン」から幼児が転落し死亡。
1971年8月18日:アルバイト従業員の高校生がジェットコースターに轢かれ死亡。
これらの事故や、戦国時代の落ち武者の怨念が、現在もこの地に強い影響を与えていると考えられる。
また、ショッピングモールとなった現在も、心霊現象の噂は絶えることなく、訪問者の恐怖心を掻き立てている。
跡地は明るく賑やかな雰囲気を持ちながらも、夜になると一転して異様な静けさに包まれる。
この場所には、昭和の遊園地時代の楽しい記憶だけでなく、過去の悲劇が深く刻まれていると言えるだろう。
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