群馬の森は、美しい自然と文化施設が広がる憩いの場であるが、一方で過去に火薬工場が存在し、度重なる事故で多くの犠牲者を出した歴史を持つ。そのため、廃墟に漂う霊や古墳付近での白装束の霊の目撃談、夜間に聞こえる呻き声などの心霊話が語られている。今回は、群馬の森のウワサの心霊話を紹介する。

群馬の森とは？

群馬の森は群馬県高崎市に位置する県立の都市公園であり、1968年に整備が始まり、1974年に開園した。総面積47ヘクタールを誇り、緑豊かな環境が広がる公園である。

公園内には群馬県立近代美術館や歴史博物館などの文化施設があり、多くの人々が訪れる憩いの場となっている。

芝生広場や遊具のあるあそびの広場、ウォーキングやサイクリングコースなど、家族連れや健康志向の人々に人気のスポットである。

しかし、この公園がかつて「東京砲兵工廠岩鼻火薬製造所」という火薬工場であった歴史を持つことを知る人は少ない。

1882年に設置されたこの施設は、黒色火薬やダイナマイトの製造を行っていたが、戦時中の爆発事故などにより多くの犠牲者を出した。

現在も当時の土塁や建物跡が残されており、過去の記憶が深く刻まれている。

そのため、一部では心霊スポットとしても知られている。

群馬の森の心霊現象

群馬の森の心霊現象は、

• 夜間に聞こえる男性の呻き声
• 廃墟に漂う霊の目撃談
• 白装束をまとった人物の姿
• 犬が極端に嫌がる特定のスポット

である。夜間に公園を訪れると、「男性の呻き声」が聞こえるという話が多い。

静寂な森の中で突如として響くその声は、火薬工場で発生した爆発事故の犠牲者のものではないかと噂されている。

また、廃墟に漂う霊の目撃談も後を絶たない。廃墟は火薬工場の遺構である可能性が高く、度重なる事故で亡くなった人々の霊が彷徨っていると考えられている。

さらに、公園内の「白装束をまとった人物」の目撃談も不気味さを増している。

岩鼻ニ子山古墳付近で現れることが多く、その姿は現代的ではない装束を身にまとっているという。

この白装束の霊が、古墳に眠る人々の霊なのか、それとも火薬工場時代の犠牲者なのかは定かではない。

また、ペットを連れて公園を訪れる人々の間では、「犬が極端に嫌がるスポット」が存在すると言われている。

その場所に近づこうとすると、犬が急に動かなくなったり、低く唸り声を上げたりすることが報告されている。

この反応が動物の鋭い感覚によるものだとすれば、そこには何か特異な存在が潜んでいるのかもしれない。

群馬の森の心霊体験談

ある男性が夜間に群馬の森を散策中、ベンチの下から猫の鳴き声を聞いた。

しかし、ベンチの下を覗いても何もいなかった。その後、帰宅途中の車内で金縛りに遭ったという。

また、別の人物は、古墳近くで白装束の人物を目撃したが、瞬きをした瞬間にその姿が消えていたという不思議な体験をしている。

群馬の森の心霊考察

群馬の森で報告される心霊現象の多くは、この地の歴史と深い関係があると考えられる。

火薬工場での爆発事故は、ここで多くの命が失われた事実を物語っている。

また、古墳が存在するという点から、古代の霊的な影響も考えられる。

さらに、広大な敷地と豊かな自然が生む独特の雰囲気が、人々の感覚を鋭敏にし、心霊現象を感じやすくさせている可能性もある。

群馬の森は、美しい自然と豊かな文化が融合した公園であるが、その歴史を知ると、別の一面が見えてくる。

訪れる際は、過去への敬意を払いながら、安全に楽しむことを心掛けたい

群馬の森の地図