林病院(摂津の廃病院)は、閉院理由すら曖昧なまま時の中に取り残され、解体後の更地(駐車場)となった現在でも“不気味な気配が残る”と語られてきた場所である。今回は、林病院(摂津の廃病院)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
林病院(摂津の廃病院)とは?
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摂津市鳥飼本町、府道15号線沿いにかつて存在した小規模な病院である。
開院年は不明であるが、2000年から2007年頃の間に静かに閉院したとされている。
閉院に至った理由は公式に語られておらず、院長が広島の離島に移り診療所を開いたという噂も存在するが、その真偽は確認されていない。
建物は長らく廃墟として残され、近隣住民の間で“理由のわからぬ不気味さを帯びた病院”として認識されていた。
現在はすでに解体され、更地(駐車場)になっているが、跡地に残る空気はどこか冷たく、夜になればその陰影はなお深く沈むような印象を与える場所である。
林病院(摂津の廃病院)の心霊現象
林病院(摂津の廃病院)の心霊現象は、
- 病院の窓に白い寝巻きを着た少女の霊が写り込む
- 廃院前のバス停付近で背後から“視線”を感じる
- 跡地を通ると、人の気配だけがついてくるような感覚に襲われる
- 霊障によって帰り道の方向感覚が狂うという噂がある
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず最も広く語られているのが、“白い寝巻きの少女”である。
廃墟となった建物を外から撮影すると、二階の窓にふわりと立っているような影が写り込むことがあり、その形が白い寝巻きを着た少女に見えるとされている。
特徴的なのは、その姿が“こちらを凝視しているように見える”という点で、撮影者が振り返っても当然そこには誰もいない。
また、病院前にあったバス停では、夜間に待っていると、背中に冷たい指先を滑らされたような感覚が走ることがあったという。
解体後もこの“背後の気配”だけは薄く残っているようで、通行者の一部からは、何かに見られているようで振り返らずにはいられなかったと語られている。
さらに、林病院付近の道路は昔から交通事故が多く、摂津市内でもとりわけ“事故の起きやすい一帯”として知られていた。
これが霊的影響によるものなのかは判断できないが、事故の現場にはしばしば不可解な陰が目撃されることがあったという。
心霊スポットを興味本位で巡る者に起こる“帰り道の迷い”もこの場所で語られる噂のひとつである。
普段なら何度も通った帰路であるはずなのに、方向感覚が曖昧になり、知らぬ道へ導かれるように迷い込む場合があるとされている。
林病院(摂津の廃病院)の心霊体験談
林病院がまだ廃墟として残っていた頃、ある通行者は夜にこの前を通りかかった際、建物の窓に白い影が立っているのを見たという。
最初は照明の反射だと思い気に留めなかったが、二度目に視線を戻したとき、その影はわずかに位置を変えていたらしい。
別の住民は、バス停でバスを待っていた際に、背後からすっと冷気が近づいてくるような気配を感じたと話している。
振り返ったが誰もおらず、しかし足音だけが耳元に残るように響き続けたという。
そして、跡地となった現在でも、夜間に前を通ると“誰かに歩幅を合わせられている気がする”という体験談が複数存在する。
物理的に人影はないのに、歩くテンポの合う微かな気配だけが背後にまとわりつくと語られている。
林病院(摂津の廃病院)の心霊考察
林病院にまつわる心霊現象は、いずれも“視線”や“背後の気配”といった、直接的な姿よりも“存在の片鱗”を感じさせるものが多い。
廃院の理由が不明であり、建物の内部も長らく荒れるに任されていた背景が、場所自体に不穏な雰囲気を生み、その空気に敏感な者が異常を感じ取った可能性がある。
白い寝巻きの少女については、目撃情報や写真が一致している点から、廃院期に残留した何らかの“念”が形として現れたものと考えられる。
また、背後の気配や帰り道での迷いは、跡地に漂う“場所の記憶”が、通行者の感覚に干渉している可能性も否定できない。
建物こそ消えて更地となったが、“そこにあったもの”の痕跡が完全に消えたわけではない。
林病院にまつわる噂が現在も語り継がれているのは、その微かな残留が、今なお夜風の中で動き続けているからであると推測される。
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