筑後地方にある平原自然公園(別名・平原古墳公園)には、かねてより数々の不可解な現象が報告されているという。今回は、平原自然公園(平原古墳公園)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
平原自然公園(平原古墳公園)とは?
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平原自然公園(通称・平原古墳公園)は、福岡県久留米市田主丸町に位置する自然林に囲まれた森林公園である。
標高300メートルに位置し、耳納連山の中腹に広がるこの地は、筑紫平野や筑後川を一望できる絶景ポイントとしても知られている。
春には約800本ともいわれる桜が咲き誇り、花見客でにぎわいを見せるほか、秋の紅葉もまた美しい。
さらに、公園内にはキャンプ場も併設され、自然を満喫するスポットとして家族連れにも人気が高い。
しかし、この公園にはもうひとつの顔がある。園内には70基以上の古墳が点在しており、その墳墓の一部は今もなお穴の内部がむき出しのまま残されている。
中には防空壕として使用されたというウワサもあり、そうした歴史の影が心霊現象の原因になっているとも囁かれている。
平原自然公園(平原古墳公園)の心霊現象
平原自然公園(平原古墳公園)の心霊現象は、
- キャンプ場で心霊写真が撮れる
- 墳墓内で兵士の霊が目撃される
- 夜中に墳墓近くですすり泣く声が聞こえる
- トイレやあずま屋付近で不気味な気配を感じる
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず、「キャンプ場で心霊写真が撮れる」という現象についてだが、これは実際に訪れた者たちの間で何度も報告されている。
特に夜間、キャンプ中に記念写真を撮ると、背景に白くぼやけた人影や、あり得ない方向から差し込む光の筋が写るという。
写真を見返すと、そこには人の顔らしきものが写り込んでいたという声も少なくない。
次に「墳墓内で兵士の霊が目撃される」という話だ。公園内の古墳のいくつかは戦時中、防空壕として使われた可能性があるとされている。
そのためか、戦時服を着た兵士のような影が墳墓付近に立っているのを見たという報告がある。
特に古墳の奥にある真っ暗な穴の近くでは、複数の目撃例があり、実際に内部から話し声のようなものが聞こえたという証言も存在する。
さらに「すすり泣く声が聞こえる」という現象についてだが、これは自殺者の霊によるものという説がある。
園内のどこかで過去に命を絶った人物がいたというウワサがあり、その者の未練が今も残っているのではないかと考えられている。
特に夜、風もないのに微かに泣き声のような音が墳墓の穴から漏れ聞こえてくるという。
また、「トイレやあずま屋付近で不気味な気配を感じる」という現象も見逃せない。
老朽化したあずま屋のベンチは崩れかかっており、周囲は草が生い茂っている。
特に元・ぽっとん便所だった場所では、誰もいないはずなのに背後から視線を感じたという話がある。
実際に撮影した写真には、人の顔のようなものが写っていたとの証言もある。
平原自然公園(平原古墳公園)の心霊体験談
ある若者グループがキャンプ場を訪れた際、夕暮れ時に記念写真を撮ったところ、一人多く人影が写っていたという。
また、夜になると誰もいないはずの古墳の穴の中から、「帰りたい……」という女性のような声がかすかに聞こえたとも語っている。
恐怖を感じた彼らはその晩のうちに撤収したという。
平原自然公園(平原古墳公園)の心霊考察
平原自然公園の心霊現象は、地理的・歴史的背景と密接に結びついていると考えられる。
まず70基以上も存在する古墳群の存在は、かつてここが多数の死者を埋葬する神聖かつ厳かな場所であったことを意味している。
その墳墓が風化により開口し、内部がむき出しになっていることは、霊的な結界が破られた状態とも解釈できる。
また、戦時中に防空壕として利用されたというウワサが真実であるならば、兵士たちの命を守る場でもあり、あるいは最後の時を迎えた場所であった可能性もある。
そうした歴史の層が、心霊的な現象を生み出しているのかもしれない。
さらに、自殺者の存在がこの地に霊的な重さを加えている。
心霊写真や音の現象など、具体的な報告が多いことからも、この公園には何らかの“見えざるもの”が潜んでいると考えるのが自然である。
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