秋田県秋田市南東部に広がる一つ森公園は、歴史ある庭園や中国風東屋、送水トンネルなど多彩な施設を擁し、市民の憩いの場として親しまれているである。一方、封鎖されたトンネルや墓地付近では自殺者の霊や女性の幽霊、人形を伴う怪異が目撃され、夜ごと不気味な噂が絶えないのである。今回は、一つ森公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
一つ森公園とは?

一つ森公園(ひとつもりこうえん)は、秋田市の南東部、楢山字石塚谷地から下北手桜、上北手百崎、上北手荒巻にまたがる山域に位置する都市公園である。
かつて「金照寺山東部公園」として計画され、1986年(昭和61年)に公募により現在の名称となった。
広大な敷地には日本庭園、ロックガーデン、各種広場、体育館、ジョギングコースなどが整備され、市民の憩いの場として親しまれている。
園内には、旧黒澤家住宅といった歴史的建造物も移築され、文化財として保存されている一方、心霊現象の噂が絶えない暗い側面を持つ場所でもある。
一つ森公園の心霊現象
一つ森公園で噂されている心霊現象は、
- 閉鎖された送水トンネルで自殺者の霊が目撃される
- 中華風の東屋付近で首を吊った霊が現れる
- 墓地周辺で幽霊が頻繁に目撃される
- 老人の霊が徘徊しているという噂
- 遺体と共に発見された人形の怪異
- 夜間、ヤンキーと警察の出入りが異様に多い
- 自殺者の霊に引き込まれる感覚に襲われる
である。以下、これらの怪異について記述する。
閉鎖された送水トンネルで自殺者の霊が目撃される
園内に存在する送水トンネルは、かつて数名が命を絶った場所であり、現在は封鎖されている。
しかし、今なおトンネル付近では「すすり泣く声」や「暗闇からこちらを見つめる影」が目撃されることがあり、地元では恐怖の場所として語り継がれている。
中華風の東屋付近で首を吊った霊が現れる
友誼亭(ゆうぎてい)と呼ばれる中国式の東屋では、過去に首吊り自殺があったとされる。
夜になると、東屋の梁からぶら下がる人影が見えた、という証言が複数存在している。
近づいた者は急に身体が重くなり、逃げ帰るしかなかったという。
墓地周辺で幽霊が頻繁に目撃される
園内の墓地付近では、白い服を着た女性や、ぼんやりとした影がふらふらと歩く姿が何度も目撃されている。
近づこうとすると、ふいに姿を消してしまうため「呼ばれている」と感じた者も少なくない。
老人の霊が徘徊しているという噂
夜の散歩をしていた人が、杖をつきながらうつむいて歩く老人とすれ違ったという。
しかし、振り返るとそこには誰もいなかった。老人の霊は、最期をこの地で迎えた者の彷徨う姿なのかもしれない。
遺体と共に発見された人形の怪異
過去に発見された自殺者の遺体のそばには、異様な雰囲気を纏った古びた日本人形が置かれていたという。
以来、人形を見た者が原因不明の体調不良に陥るなど、奇妙な現象が報告されている。
夜間、ヤンキーと警察の出入りが異様に多い
この公園では、心霊現象だけでなく夜間にヤンキーが集まることでも有名であり、しばしば警察沙汰になる。
荒れた雰囲気は一層、場所の異様さを際立たせている。
自殺者の霊に引き込まれる感覚に襲われる
送水トンネル付近や東屋周辺では、自ら命を絶った者たちの念が濃厚に漂っているのか、そこを訪れた者が「急に悲しくなった」「帰りたくない」といった異常な精神状態に陥るケースが報告されている。
一つ森公園の心霊体験談
地元の若者たちの間では、「夜に送水トンネルの前で手招きする影を見た」という体験談が絶えない。
ある女性は、東屋の写真を撮影したところ、そこには明らかに人影のようなものが映り込んでおり、その晩、高熱を出してうなされたという。
また、墓地付近を通りかかった年配の男性が、「墓石の陰から覗く子供の顔」を見た直後、急に膝の力が抜けて立ち上がれなくなったという話も伝わっている。
一つ森公園の心霊考察
一つ森公園は、金照寺山という別の心霊スポットと隣接していることからも、もともと霊的エネルギーが集まりやすい土地であると推測できる。
そこに加え、送水トンネルや東屋での自殺者の存在、墓地の立地、夜間の異常な人間活動などが、さらに不安定な波動を呼び寄せていると考えられる。
特に、自殺という強い負の感情が残る場には、霊が定着しやすいとされている。
送水トンネルの封鎖後もなお頻発する霊の目撃例は、その証左とも言えるであろう。
一つ森公園は、表向きには市民の憩いの場として存在している。
しかし、その裏側には、静かに、しかし確実に、人知を超えた何かが蠢いている気配を感じさせるのである。
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