ホテルロゼ(ROSE)

福岡県朝倉市にひっそりと佇む廃ホテル、ホテルロゼ(ROSE)には、今もなお人々を惹きつけてやまない数々の心霊現象の報告がある。今回は、ホテルロゼ(ROSE)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


ホテルロゼ(ROSE)とは?

ホテルロゼ(ROSE)の外観

ホテルロゼは、福岡県朝倉市杷木久喜宮に位置するラブホテル廃墟である。

1970年代後半に開業し、1993年には「ホテル嵯峨」として電話帳に掲載、1997年から2011年にかけては「ホテルロゼ(ROSE)」という名称で営業していた記録が残っているという。

このホテルはフロント棟と9棟ほどのコテージタイプの客室で構成されており、かつては静かな山間の隠れ家として利用されていた。

だが、2007年から2012年の間にひっそりと廃業。

以降、荒れ果てた建物と鬱蒼とした藪に覆われた敷地が、異様な雰囲気を漂わせるようになった。

現在、その敷地は完全に手入れがされておらず、入口に立つ縦長の電光看板も、蔦に飲み込まれつつある。

廃墟好きの間ではひそかに知られる場所であり、心霊スポットとして語られることも少なくない。


ホテルロゼ(ROSE)の心霊現象

ホテルロゼ(ROSE)の心霊現象は、

  • 管理棟から物音が聞こえる
  • 宿泊者のいないはずの部屋から視線を感じる
  • コテージ内に子供の霊が出るという噂
  • 座敷わらしのような正体不明の小さな影が目撃される

である。これらの現象は訪れた者の心を確実に揺さぶり、得体の知れない恐怖を植え付ける。

以下、これらの怪異について記述する。

最も多く報告されているのは、管理棟から響く物音である。

誰もいないはずの建物の奥から、ガタガタと扉が揺れる音や、コトリと何かが落ちるような音が聞こえるという。

周囲は完全に無人のはずであり、この音の正体は未だに不明である。

次に奇妙なのが、空室からの視線である。

廃墟となって久しいコテージの窓から、誰かがこちらを見ているような気配を感じたという報告がある。

目を凝らしても人影は見えず、だが視線の圧は消えることなく背後にまとわりついてくるのだという。

また、子供の霊に関する話も根強い。

コテージのひとつでは、小さな足音が深夜に響くことがあるとされる。

足音はぺたぺたとコンクリートを叩くような音で、時に部屋の外から中へと移動する気配すらある。

最も不可解なのが、「座敷わらしが出る」という噂である。

無邪気に笑う小さな影を見たという証言や、廃墟の片隅に子供の落書きのようなものが増えているという話もある。

だが、これらの証拠はいずれも確かめようがなく、ただ不気味な印象だけが残されている。


ホテルロゼ(ROSE)の心霊体験談

ある探索者は、真夏の昼間にこの廃ホテルを訪れた際、管理棟の前で奇妙な感覚に襲われたという。

誰もいないはずの館内から微かにラジオのような音が聞こえ、耳を澄ますと、かすかに子供の笑い声が混じっていたそうである。

さらに、別の探訪者は、敷地内を歩いていると急に背後から「ねぇ、あそぼ」と聞こえ、振り返っても誰もいなかったという体験を語っている。


ホテルロゼ(ROSE)の心霊考察

ホテルロゼ(ROSE)には、明確な事件や事故の記録が残されていない。

だが、長年にわたり訪れる人々の間で語られる心霊現象は、単なる風評では説明しきれない生々しさを含んでいる。

とりわけ「座敷わらし」の存在は特異である。

本来は福をもたらすとされる霊的存在であるが、この廃ホテルに現れる影はどこか異質であり、純粋な霊とは異なる何か――人の念が作り出した“何者か”のようにも思える。

無人となった建物に溜まった時間の澱、それに惹かれて集まる目に見えぬものたち。

ホテルロゼ(ROSE)は、ただの廃墟ではない。

そこは、今もなお「何か」が息を潜めている場所なのである。


ホテルロゼ(ROSE)の地図

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【管理人】狐憑きのたる

狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。