大分県日田市にひっそりと残る廃墟ラブホテル「ホテル山峡」。営業当時に女性が殺害されたという凄惨なウワサがあり、現在では“見るだけで呪われる”と恐れられる心霊スポットと化している。今回は、ホテル山峡にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
ホテル山峡とは?

ホテル山峡(ほてる・やまあい)とは、大分県日田市花月に位置するラブホテルの廃墟である。
国道212号線沿いに佇む2階建ての中規模施設であり、1975年から1985年の間に開業、1999年前後に閉業したとされる。
白い壁面には時の流れと共にコケが広がり、ゲートや敷地内には草木が無造作に生い茂っている。
現在も建物は残っており、その異様な雰囲気と数々の怪異により、地元では心霊スポットとして知られている。
このホテルに関しては、営業当時に女性が殺害されたという凄惨なウワサがあり、それ以降、霊的な現象が頻発していると言われている。
なお、近隣にはこれまた心霊スポットとして有名な「大石隧道」も存在し、この一帯全体が“呪われたエリア”として語られている。
ホテル山峡の心霊現象
ホテル山峡の心霊現象は、
- 女性の霊が出没する
- 誰もいないはずなのに、女性の声が聞こえる
- 女性の霊を見たり声を聞いた者が呪われるというウワサがある
である。以下、これらの怪異について記述する。
女性の霊が出没する
廃墟となった建物の中や敷地周辺で、白い服を着た長髪の女性の霊が目撃されるという報告が後を絶たない。
特に2階の一室に現れることが多く、まるで誰かを探しているかのようにゆらりと歩く姿が見られるという。
誰もいないはずなのに、女性の声が聞こえる
人気のないはずの建物内部で、「助けて」「寒い」といった女の声が聞こえるという。
風の音や動物の鳴き声とは明らかに異なる人間の発声であり、それを聞いた者は一様に異常な寒気と吐き気に襲われるとされている。
霊を見たり声を聞いた者が呪われるというウワサ
最も恐ろしいのは、女性の霊を“見た”“声を聞いた”という体験者の一部が、帰宅後に体調不良や事故、家族の不幸などに見舞われるという話である。
中には夢の中でその霊に付きまとわれた、という者もおり、“見るだけで呪われる”というのはあながち誇張ではないのかもしれない。
ホテル山峡の心霊体験談
実際にホテル山峡を訪れた者の中には、こうした恐怖を体験した者も存在する。
ある訪問者は、肝試し目的で友人とホテルに入り、2階の一室を覗いた瞬間、壁に向かって立つ女の後ろ姿を目撃したという。
声をかける間もなく、女はふっと消え、直後に友人が原因不明の吐き気を訴えてその場を離れることとなった。
また、別の者は、敷地内に入った瞬間から視界の端に黒い影がちらつき続け、車に戻った直後にエンジンがかからなくなったと語る。
結局、その者は霊能者に相談し、「何かが憑いてきていた」と告げられたそうである。
ホテル山峡の心霊考察
ホテル山峡に現れる霊は、単なる残留思念ではなく、強い怨念を帯びた存在である可能性がある。
営業時代に女性が殺害されたというウワサが真実であるなら、その未浄化の魂が今なお成仏できず、この地に留まり続けているとも考えられる。
また、ラブホテルという特性上、愛憎や嫉妬、絶望といった感情が渦巻きやすく、それらの負のエネルギーが土地そのものに染みついているとも推察できる。
近隣の大石隧道もまた心霊スポットであることを踏まえると、この一帯全体に何らかの因縁や地縛的な力が作用している可能性も否定できない。
見るだけで呪われるという言説は、都市伝説として処理するにはあまりに多くの証言が存在しており、軽視するには危険な場所といえる。
※現在、ホテル山峡は私有地であるため、無断で立ち入ることは法的に問題となる可能性がある。
肝試しや探索は自己責任で行い、決して無理はしないようにしてほしい。
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