日立市の閑静な住宅街の奥にひっそりと存在する「ホテルスイス」と「ホテル京都」。現在は廃墟となっているこの場所には、かつて自殺事件があったとされ、そのカップルの霊が彷徨っているという。今回は、ホテルスイス・ホテル京都のウワサの心霊話を紹介する。
ホテルスイス・ホテル京都とは?
ホテルスイスとホテル京都は、茨城県日立市の住宅街の一角に佇むモーテル兼ラブホテルの廃墟である。
この一帯には1967年から1975年の間に開業した木造のコテージ群が点在し、ホテルスイスは洋風の外観で5~6棟の木造2階建てコテージを有している。
一方で、ホテル京都はホテルスイスの向かい側に位置し、1階がガレージで、3部屋のみが設けられたモルタル造りの建物である。
部屋には「京都」「奈良」などの名前が付けられ、日本的な雰囲気を醸し出していた。
このホテル群が営業していた当時は、静かな高台にあるリゾート施設として利用されていたが、ある男女の心中がこの場所で起こり、二人の霊が現れるというウワサがたびたび囁かれるようになった。
その後、この事件を機に閉業したとも言われているが、正確な閉業時期は不明であり、1980年代後半から2000年前後にはすでに利用されなくなっていたという説もある。
現在では、全体的に蔦が絡み、木造部分は腐食が進み朽ち果てた様子を見せている。
敷地内には「休憩2000円~、宿泊5000円~」の看板も残され、かつての賑わいを思い出させるが、現在は厳重に管理され、外部者の立ち入りは制限されている。
ホテルスイス・ホテル京都の心霊現象
ホテルスイス・ホテル京都の心霊現象は以下の通りである。
- 自殺したカップルの霊の出没
- 誰もいないはずの部屋から聞こえる足音
- コテージ内に漂う冷たい気配
- 鏡に映る不気味な人影
これらの心霊現象が頻繁に報告され、心霊スポットとして恐れられるようになった。
この場所に残る霊の存在は訪れた人々にさまざまな奇妙な体験を与えている。
ホテルスイス・ホテル京都で最もよく語られるのが、自殺したカップルの霊の目撃談である。
コテージ内や廃墟となった部屋に入ると、突然冷たい空気が漂い、まるで背後に誰かが立っているかのような圧迫感に襲われるという。
特に、部屋の鏡に映り込む不気味な人影や、自分の背後に寄り添うように見える二人組の姿が、一瞬目に入ったかと思うと次の瞬間には消え去ってしまうのだ。
また、夜になると、誰もいないはずのコテージ群から足音や囁き声が聞こえてくるという報告が相次いでいる。
その音が近づいてくるかと思えば、遠ざかるように消え、確認しようとすると霧散するかのように何もなくなる。
特に霊感の強い者は、この場所で肌寒い気配や得体の知れない視線を感じるという。
さらに、ホテルスイスのフロント棟に入ると、「休憩2000円~、宿泊5000円~」の看板が残されており、過去の記憶が蘇るような感覚に襲われる。
誰もいない空間でありながら、何かが待っているかのような不気味な雰囲気が漂い、二度と出てこれないような錯覚に陥るという。
ホテルスイス・ホテル京都の心霊体験談
ある訪問者は、夜の静寂に包まれたこの廃墟を訪れた際、部屋に入り込んだ途端に背後から冷たい気配を感じ、振り返ると誰かが鏡越しに見つめていたという。
また別の訪問者は、コテージ群の中に足を踏み入れた瞬間に不安な感覚に襲われ、奥へ進むことを断念したと話している。
この場所で霊的な何かを感じる者の多くは、夜の気配に潜む静かな異常に気付くことが多い。
目に見えない何かに引き込まれる感覚があるというが、無事に外へ出ることができた者だけがその体験を語ることができるのかもしれない。
ホテルスイス・ホテル京都の心霊考察
このホテルが廃墟となり、人々に恐怖を与える存在として語られるようになった背景には、やはり自殺事件が深く関係していると考えられている。
かつてこの場所で命を絶ったカップルの霊が、安らかに眠ることができず、今もなおその未練を残しているのではないかという意見がある。
心中の地とされる部屋には、現在もその跡が残されており、霊がこの場所に強い執着を持っている可能性が高い。
また、ホテルスイスとホテル京都の構造上の違いや、使用されなくなった理由に関しても、この場所に霊的な影響が及んでいるのではないかと考えられている。
廃墟と化し、放置されたことで、その異常な空気がさらに濃密となり、訪れる者に強烈な印象を与えることになっているのかもしれない。
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