茨城県日立市の「一本杉」は、道路の真ん中に立つ異様な杉の木で、伐採しようとした工事関係者が次々と不可解な事故や病に遭い、以来神木として祀られるようになった場所である。今回は、一本杉(日立)のウワサの心霊話を紹介する。
一本杉(日立)とは?
日立市の県道36号線の中央に突如として生える巨大な杉、「一本杉」は、樹齢450年ともいわれ、日立市指定文化財天然記念物として登録されている。
一本杉は当初二本の杉であったが、道路建設の際に片方が切り倒され、もう一本を伐採しようとした工事関係者が次々と原因不明の病や事故に見舞われたため、伐採は断念されたと伝えられている。
そのため、現在でも一本杉は道路の真ん中に立ったままであり、不自然なその姿は神木として祀られている。
しかし、この地には戦時中に処刑された政治犯の遺体が埋葬されているという噂や、外国人労働者の反乱鎮圧後に埋められた場所だという説もあり、一本杉の立つ場所には忌まわしい歴史が潜んでいるとも語られている。
一本杉(日立)の心霊現象
一本杉(日立)の心霊現象は、
- 杉の周囲で人影が見える
- 奇妙な囁き声が聞こえる
- 突然ブレーキが効かなくなる
- 逆走すると背後から追われる感覚がある
である。一本杉は、車やバイクで通り過ぎる人々に奇妙な体験をもたらすことが知られている。
まず、深夜に一本杉の周囲を通ると、人影が見えることがあると言われている。
道の中央にある木の周りで目撃されるこの影は、まるで木の存在を守るように立っているが、その姿を確認しようとすると、どこかへと消えてしまう。
また、夜遅くに車で通りかかると、囁き声が聞こえるという報告が多く、この声は「近づくな」「戻れ」といった警告のように感じられるという。
さらに、一本杉の近くを逆走した際、背後から誰かに追われているような感覚に襲われるという話がある。
後ろから誰かが猛スピードで近づいてくる気配を感じるものの、振り返ると何もいない。
だが、その恐怖に急いで車を走らせた際、突如としてブレーキが効かなくなるという不可解な現象も報告されている。
実際に一本杉の周辺で車両事故が頻発しており、事故を避けるために杉を神木として祀った後、事故が一時的に減少したとされるものの、現在もなお異様な雰囲気を漂わせている。
一本杉(日立)の心霊体験談
あるドライバーは、深夜に一本杉の付近を通過しようとした際に、車内で囁き声が聞こえ、気味悪くなってそのまま走り去ったという。
また、別のバイクライダーは、逆走したところ背後から強い視線を感じ、振り返った瞬間にバイクが制御不能になり、転倒してしまった。
この時、彼の耳元にははっきりと「戻れ」と低い声が聞こえたという。
さらに、一本杉に訪れた際に奇妙な影が写真に写り込むケースもあり、心霊的な現象が現地で頻繁に起こっている。
一本杉(日立)の心霊考察
一本杉の心霊現象には、道路の中央に立つ杉という特殊な環境も関係していると考えられる。
また、戦時中の処刑場跡地や政治犯の埋葬地だったという歴史的背景から、ここに漂う霊的な存在が強力な呪いをかけているとも言われる。
杉の木を切ろうとした者が事故や病気で命を落としたという伝承からも、一本杉には特別な力が宿っている可能性がある。
実際、道の中央に一本だけ立つ木が、長年にわたって切られずに残されているのは、通常では考えられない現象であり、この場所が何らかの霊的エネルギーに満ちていることが疑われている。
こうした噂から、一本杉は地元の人々にとって単なる木以上の存在として畏怖の対象となっている。
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