田川市夏吉にある岩屋公園キャンプ場(通称:ロマンスヶ丘)には、かねてより不可解な現象が報告されている。今回は、岩屋公園キャンプ場(ロマンスヶ丘)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
岩屋公園キャンプ場(ロマンスヶ丘)とは?
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岩屋公園キャンプ場は、田川市夏吉の山中に位置し、ロマンスヶ丘の愛称で親しまれている。
丘の上からは市内を一望でき、かつては若者たちのデートスポットとしても利用されていた場所である。
しかし近年では、施設の老朽化とともに利用者も減少し、現在はほとんど使われていない状態である。
整備が行き届かなくなった敷地は荒廃が進み、蛇口のない水場、機能を失ったトイレ、背丈以上に伸び放題の雑草が、そのまま放置されている。
電波も通じにくく、夜ともなれば外界と遮断されたような空間が広がる。
そうした静寂と暗闇に包まれたこの場所で、ある「女性の霊」が目撃されるという凄惨なウワサがささやかれている。
岩屋公園キャンプ場(ロマンスヶ丘)の心霊現象
岩屋公園キャンプ場(ロマンスヶ丘)の心霊現象は、
- 公衆トイレで首を吊った女性の霊が現れる
- クラクションに反応して姿を見せる
- 駐車場で誰もいないのに視線を感じる
- 夜になると水場のあたりからすすり泣く声が聞こえる
である。以下、これらの怪異について記述する。
このキャンプ場で最も忌まわしいのが、公衆トイレにまつわる話である。
噂によれば、かつてこのトイレで若い女性が首を吊って自ら命を絶ったという。
以来、夜間にトイレ前の駐車場でクラクションを鳴らすと、どこからともなく女性の霊が現れるとされている。
その姿は、長い髪を顔に垂らし、何かを探すようにゆっくりとトイレの奥から現れるという証言が多い。
霊を目撃した者の中には、数日間高熱にうなされたり、金縛りに苦しんだという話もある。
また、夜の水場からすすり泣くような女の声が聞こえたという報告もあるが、その水場は既に使い物にならず、蛇口すら外されている。
にもかかわらず、そこから水音が響いたとする証言は後を絶たない。
草に覆われた上段の平場では、誰もいないはずなのに足音や気配を感じるという体験も複数報告されており、山中に残された何者かの「念」が今なお漂っている可能性を否定できない。
岩屋公園キャンプ場(ロマンスヶ丘)の心霊体験談
ある若者グループが、深夜にこのキャンプ場を訪れた際の話である。
彼らは肝試しのつもりで駐車場に車を停め、噂どおりにクラクションを鳴らした。
最初は笑いながら騒いでいたが、しばらくすると全員が言葉を失った。
トイレの奥から、まるで濡れた髪を引きずるような音が聞こえてきたという。
そして、入り口の闇の中に、人のような影がじっとこちらを見ていた。
パニックになった一行は急いで車を出したが、その後、運転手の男性が原因不明の高熱に倒れたという。
また、一緒にいた女性の一人は、その夜以来、鏡を見ると誰かが自分の後ろに立っているような錯覚に悩まされているという。
岩屋公園キャンプ場(ロマンスヶ丘)の心霊考察
この地に残された霊的な気配は、単なる作り話では片づけられない重みを持っている。
特に、公衆トイレにまつわる自殺の噂は、現地の荒れ果てた様子と強く結びついており、いわば「残された想念」が形を持って現れているようにも思える。
また、クラクションを合図に出現するという話は、都市伝説的でありながら、現地を訪れた人々が何らかの異常体験を報告していることから、実際にその場所が「呼び水」となって霊的な現象を誘発している可能性も否定できない。
今や朽ち果て、忘れられたようなこのキャンプ場。
だが、その奥に封じられた「声なき存在」は、静かに、そして確実に訪れる者を見つめているのかもしれない。
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