中間市最大の都市公園「垣生公園」。春には花見客で賑わい、自然と歴史が調和する美しい憩いの場として知られる一方、古墳跡や神社を中心に心霊現象のウワサが囁かれている。今回は、垣生公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
垣生公園とは?

垣生(はぶ)公園は、福岡県中間市にある市内最大級の都市公園である。
春には約1,000本の桜が咲き誇り、「筑前中間さくら祭り」など季節ごとの催しでも賑わう憩いの場として知られている。
園内には池や遊具広場、展望台、さらに県指定文化財の「垣生羅漢百穴(はぶらかんひゃっけつ)」という横穴墓も点在しており、歴史と自然が交差する空間である。
しかしこの平和的な外観の裏側には、時折寒気を感じるような異様な雰囲気を放つ場所がいくつか存在する。
特に垣生羅漢百穴周辺、赤く塗られた太鼓橋、そして神社付近は、古くから心霊のウワサが絶えない場所とされている。
垣生公園の心霊現象
垣生公園の心霊現象は、
- 男性の霊が現れる
- 心霊写真が撮れる
- オーブが写り込む
- 太鼓橋で霊の目撃談がある
- 女性と子供の霊が多く見られる
である。以下、これらの怪異について記述する。
垣生公園でもっとも有名な心霊スポットは「垣生羅漢百穴」である。
この場所は古墳時代後期の横穴墓群で、戦時中には防空壕としても使用されていた過去を持つ。
現在でも穴の中に入ると、異様な空気が流れ、冷気に包まれる感覚を覚える者が後を絶たない。
また、百穴を背景に写真を撮ると、必ずといっていいほど白いオーブのようなものが写り込むとも言われている。
さらに、園内にある赤い太鼓橋は、埴生(はにゅう)神社へと通じる場所に架かっている。
この橋では過去に自殺者が出たとのウワサがあり、橋の上にぼんやりと立ち尽くす霊の目撃談が数多く報告されている。
特に夕暮れ時には、橋の中央に佇む男性の霊を見たという証言が複数寄せられており、その姿は顔が見えず、ただこちらを見つめているような気配を放っているという。
また、ネット上では男性の霊が語られることが多いが、実際に現地を訪れた者からは「女性や子供の霊を見た」との証言も少なくない。
これらの霊ははっきりと姿を現すわけではなく、写真にぼんやりと浮かび上がる、何かが“写ってしまう”形で現れることが多い。
垣生公園の心霊体験談
実際に垣生公園を訪れたある人物は、昼間にもかかわらず、何枚もの写真に心霊と思われる影やオーブが写っていたと語っている。
その中には、女性の顔らしきものや、小さな子供のような姿がはっきりと確認できたものもあったという。
しかし、現地では不思議と恐怖感はなく、むしろ「なぜこの場所にこんな霊が現れるのか」と、不可解さと静かな違和感を覚えたという。
夜には一切訪れていないというその人物でさえも、昼間の写真に異様なものが写るという事実に、垣生公園の“何か”の存在を強く感じざるを得なかったようである。
垣生公園の心霊考察
垣生公園に現れる霊の存在には、いくつかの要因が関係していると考えられる。
まず第一に、古墳時代の墓である垣生羅漢百穴の存在が挙げられる。
死者を祀った空間が防空壕として転用され、その後公園の一部として一般開放されたことにより、死者の安息が乱された可能性がある。
また、園内で起きたとされる男女の自殺も、心霊現象の引き金となった可能性が高い。
特に橋の上という“境界”に近い場所での出来事は、霊の出入り口となるには十分すぎる条件である。
男性の霊が現れるというウワサに反し、実際には女性や子供の霊の報告が多いことも、単なる都市伝説では説明がつかない現象である。
見える者と見えない者、写る者と写らない者の差異は、霊の波長や場所の霊的な“開き具合”によるものとも考えられる。
総じて垣生公園は、過去と現在、生と死が交差する“静かなる心霊地”であると言えるだろう。
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