愛媛県松山市の吹上池に浮かぶ中の島を中心に整備された川内公園は、昼間は家族連れや散策客で賑わう憩いの場である。しかし一方で、この地には古くから不気味な噂が絶えず、赤橋や青橋、さらには園内のトイレにまつわる恐ろしい心霊現象が語り継がれてきた場所でもある。今回は、川内公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
川内公園とは?

川内公園は愛媛県松山市に位置し、広大な吹上池に浮かぶ中の島を中心とした景勝地である。
島へは赤い橋と青い橋の二本が架けられており、池の水面に映える姿は多くの人々の憩いの場となっている。
老松が枝を伸ばす姿は風情を湛え、春には桜や紫陽花が咲き誇り、日中は散策や釣りを楽しむ人で賑わう。
しかし、平和な景観とは裏腹に、この地には数多くの不気味な心霊の噂が囁かれているのである。
川内公園の心霊現象
川内公園の心霊現象は、
- 赤い橋を渡ると、正体不明の女性の声が聞こえてくる
- 青い橋はさらに危険とされ、強烈な霊的圧迫感に襲われる
- 公園のトイレでは自殺が相次ぎ、霊の出現が報告されている
- トイレ前を影が横切るが、周囲には誰もいない
- 男子トイレで用を足すと「おい!」と呼びかけられるが、振り返ると誰もいない
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず赤い橋である。
この橋を渡っている最中に、意味不明な女性の声が聞こえてくるという報告が絶えない。
その声は笑いとも泣きともつかず、時には耳元で囁かれるかのように響くとされる。
さらに恐ろしいのは青い橋である。
こちらは「本当に危険」と噂されており、橋に足を踏み入れると体調不良を訴える人や、異様な視線に晒されているような感覚を体験する者が多いという。
また、この公園で最も不気味な場所として知られるのがトイレである。
過去に首吊り自殺があったとされ、その霊が未だにさまよっていると噂される。
個室の前を人影が横切ったように見えても、確認すると誰もいない。
男子トイレでは「おい!」と背後から呼びかけられる現象が起こるが、もちろんそこに人間はいない。
用を足す行為そのものを嘲笑うかのような霊の存在が、不気味さをさらに際立たせている。
川内公園の心霊体験談
ある利用者は、赤い橋を渡り青い橋へ向かう途中で、確かに女の呻き声を耳にしたという。
恐怖に駆られたその人は走って車に戻り、二度と公園に立ち寄ることはなかった。
また、昼間であっても不可解な現象は起こる。ある少年は晴天の昼下がりに公園を訪れ、赤い橋を渡った途端に「恨む…恨む…」という声が心に直接響いてきたという。
その後、青い橋付近で首を吊る男の姿を目撃したが、よく見るとその体は途中から消えており、目だけが猛禽類のように鋭く光っていた。
数日後、新聞に公園での自殺記事が載り、彼は自分が見たのはその男の霊であったと確信したのである。
さらに近隣住民の証言によれば、その自殺者の霊は夜な夜な青い橋を渡り、池の水面を滑るように進んで団地へと向かうという。
実際に、ある家では夜になると玄関の戸が勝手に開き、住人の娘が「自殺した男の霊が家に入ってくる」と訴えていた。
家族は恐怖のあまり転居を余儀なくされたという。
川内公園の心霊考察
川内公園における怪異は、赤い橋・青い橋・トイレという三箇所に集中している点が興味深い。
赤い橋での声は霊の囁きのように人の心を侵食し、青い橋では強い怨念が肉体に干渉するほどの圧を放っている。
そしてトイレでは自殺者の霊が繰り返し現れ、訪れる者を威嚇するかのように声をかけてくる。
これらの現象はいずれも「成仏できずに彷徨う者の存在」を示している。
自ら命を絶った者の怨念は特に強く、その霊道は今もなお青い橋を通じて続いているのではないかと考えられる。
日中であっても目撃例があることから、霊は時を選ばず現れる可能性が高い。
川内公園は一見すると穏やかな水辺の公園であるが、その静けさの裏には、未練と怨念に囚われた霊たちの息づかいが今も確かに残されているのである。
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