今回紹介するのは、大分県日田市にある「小迫トンネル」。奇妙な構造と不気味な噂に包まれた、地元でも有名な心霊スポットである。今回は、小迫トンネル(吹上トンネル)のウワサの心霊話を紹介する。
小迫トンネル(吹上トンネル)とは?
小迫トンネル(吹上トンネル)は、大分県日田市に位置する歴史深い隧道である。
このトンネルは明治時代もしくはそれ以前に手掘りで作られ、昭和初期には防空壕としても利用された。
現在はコンクリートや鉄板で補強されているものの、トンネル内には手掘りの跡が多く残されており、当時の面影を今に伝えている。
全長約50メートルと短いものの、薄暗い内部と独特な造りが不気味さを際立たせている。
また、トンネルの横には石碑や地蔵、防空壕跡が無造作に配置され、上部には吹上神社という廃神社がある。
この一帯が心霊現象の舞台となる理由だとされている。
小迫トンネル(吹上トンネル)の心霊現象
小迫トンネルで語られる心霊現象は以下の通りである。
- 毎年大晦日の深夜に発生する不気味な霧
- トンネル内に現れる謎のカーブミラー
- 神社にある古びた遊具が勝手に動く
- トイレ小屋から聞こえる子供の声
不気味な霧と神隠し
毎年大晦日の深夜、このトンネル周辺には突如として不気味な霧が立ち込めるという。
この霧の中を歩くと、背後から何者かがついてくる足音が聞こえるそうだ。
その足音には二種類あり、「靴の音」の場合は特に何も起こらない。
しかし、「ペタペタ」と裸足のような音が聞こえた場合、歩行者は突如姿を消し、二度と帰ってこないと言われている。
この話は「神隠し」の噂として語り継がれている。
謎のカーブミラー
トンネルの入口付近に、存在しないはずのボロボロのカーブミラーが突如現れることがある。
奇妙なのは、トンネル周辺にはカーブや交差点などの必要性がない場所にも関わらず、そのミラーが現れる点である。
このミラーを見てしまった者は、後日、不慮の事故に遭うと言われ、地元住民からも恐れられている。
動き出す遊具と子供の声
トンネルの上に位置する吹上神社には、使われていない古びた遊具がある。
訪れる者は誰もいないはずなのに、その遊具が勝手に動き出すという。
この神社へ続く石段の途中には、さらに小さなトイレ小屋があり、その中から無邪気な子供の声が聞こえることがあるという。
現場を確認しようとする者もいるが、声の主を見つけた者は誰もいない。
小迫トンネル(吹上トンネル)の心霊体験談
小迫トンネルに足を踏み入れた多くの人々が、不気味な体験を報告している。
ある者は、トンネル内で突然に体温が奪われるような寒気を感じ、背後に「何か」の気配を感じたと語る。
また、大晦日の夜に訪れた者が濃い霧に包まれ、視界を失いかけたといった話も多い。
別の訪問者は、トンネルの中腹で不意に現れたカーブミラーを目撃し、その直後に奇妙な音が聞こえ、急いでその場を離れたという。
このような話が相次ぐことで、小迫トンネルは恐怖のスポットとして名を馳せている。
小迫トンネル(吹上トンネル)の心霊考察
小迫トンネルの心霊現象は、歴史や地形と密接に関わっている可能性がある。
このトンネルが防空壕として利用された時期には、多くの人々が恐怖や不安を抱えながらここに集まっただろう。
その感情がトンネル内に染みつき、現在でも異様な雰囲気を醸し出しているのかもしれない。
さらに、トンネル上部にある吹上神社の廃墟化や、無造作に置かれた石碑や地蔵が、霊的なエネルギーを引き寄せる原因と考えられる。
また、これらの現象が奇妙な「霧」や「カーブミラー」といった物理的な形で現れるのは、ここに流れる負のエネルギーが形を成しているとも解釈できる。
しかしながら、これらの心霊現象が科学的に解明されたわけではない。
いずれにせよ、小迫トンネルが恐怖を呼び起こす場所であることは間違いない。
訪れる際には、十分に注意して足を踏み入れるべきである。
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