久宝寺緑地は、昼間は家族連れや散歩客で賑わう平穏な公園である。しかし、深夜になると雰囲気は一変し、かつて自殺が相次いだと噂される区域を中心に、不可解な霊の目撃や身体が突然動かなくなる怪異が報告されている場所である。今回は、久宝寺緑地にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
久宝寺緑地とは?

久宝寺緑地(きゅうほうじりょくち)は、大阪府八尾市、西久宝寺・東大阪市大蓮南三丁目・大阪市平野区加美東六丁目にまたがる広大な都市公園である。
1941年の防空緑地計画をもとに整備された大阪四大緑地(服部・鶴見・久宝寺・大泉)のひとつであり、1971年に開園して以来、市民の憩いの場として利用されてきた場所である。
現在は遊具やスポーツ施設が揃い、多くの家族連れや運動目的の利用者で賑わう、一見すると健全で明るい公園である。
しかし、一部の地域では、慰霊碑こそ存在しないものの、過去に多くの自殺があったと囁かれ、深夜に近づいてはならないと語られる“異質の空間”が点在しているという。
久宝寺緑地の心霊現象
久宝寺緑地の心霊現象は、
- 深夜、特定のエリアで急に足が動かなくなり前へ進めなくなる
- 理由のない恐怖ではなく、本能的な「これ以上先へ進んではいけない」という危機感に襲われる
- 上半身だけの白い人影が木々の間に立っているのが見える
- 足音だけが近づいてくるのに姿がない
- 自殺者の霊らしき存在が出るという噂がある
である。以下、これらの怪異について記述する。
久宝寺緑地には、深夜になると明らかに空気が変わる場所があると語られる。
街灯の届かない木々に囲まれた暗がりは、昼間の印象とはまるで別世界のようであり、静寂の中にざわつく気配だけが濃く漂う。
この区域では、進もうと足を踏み出そうとすると急に脚が鉛のように重くなり、動かなくなる体験をした人間が複数存在する。
恐怖という感情より先に、身体の奥底から湧き上がる「この先は戻れない」「踏み入れてはならない」という強烈な拒絶感が支配するという。
その異様な感覚は、単に気のせいと片付けられない種類のものと語られている。
また、木々の闇の間から白い上半身だけが浮かび上がるように見えたという証言もある。
顔は認識できないが、こちらを向いている気配だけがはっきり伝わり、視線を逸らした瞬間に姿が消える。
さらに、周囲に誰もいないにも関わらず、砂利を踏みしめるような足音だけが近づき、真後ろで止まるという体験もある。
地元では、以前この付近は自殺が多かったと囁かれ、浮浪者が亡くなる事例も少なくなかったという背景も語られている。
八尾市役所での飛び降り自殺や、市職員がスーツ姿の霊を目撃した話など周辺の心霊噂も相まって、久宝寺緑地は単なる自然公園ではなく、死の気配を今も引きずる土地であるとする言説も存在している。
久宝寺緑地の心霊体験談
以下は、深夜にウォーキングをしていた人物による実際の体験談である。
大阪八尾市の久宝寺公園での実話である。私はダイエットのため、毎日深夜0時頃に公園を歩いている。
霊感は全くない。
しかし、先日、円形コースの暗い場所で信じられないものを見た。
木々の闇の中で「ばさばさ」という音が聞こえ、目を向けると白い服の上半身だけが浮いていた。
走って逃げ、明るいベンチまで辿り着いたが、誰もいないのに、足音だけがこちらへ歩いてくる。
しかし振り向くと何もいない。
怖くなり全速力で帰った。
これは以前、自殺の名所だったのだろうか。
証言者はその後、二度と深夜一人で公園へ行くことはなかったという。
久宝寺緑地の心霊考察
久宝寺緑地の特定区域における異常な体験は、単なる偶然では説明が困難である。
理屈より先に身体が拒絶反応を示す現象は、一般的な恐怖や幻覚とは異なり、土地そのものが持つ“負の記憶”の影響と考えられる。
過去に人が命を絶った場所には、想像を絶する苦悩や絶望の感情が強く残留すると言われる。
その感情が、侵入者を拒む形で作用し、足が動かなくなるという現象を引き起こしている可能性は否定できない。
白い上半身の人影や姿なき足音は、未だ成仏できずに彷徨う者の存在を示しているのかもしれない。
生と死の狭間で立ち止まる魂の声が、深夜の久宝寺緑地には確かに存在しているのである。
のウワサの心霊話-500x500.jpg)





コメント