「しおき場」とは、ただの名ではない。これは、罪人たちが命を奪われた、その名の通りの場所である。今もなお、成仏できない魂たちが彷徨い続けているとされ、数々の恐ろしい心霊現象が報告されている。今回は、妙見山(しおき場)のウワサの心霊話を紹介する。
妙見山(しおき場)とは?
妙見山は、大阪府豊能郡能勢町に位置する標高1,000メートルの霊山である。
その歴史は深く、平安時代から妙見信仰の聖地として、多くの人々が訪れていた。
しかし、この山の一帯には「しおき場」という不吉な場所が存在している。
戦国時代、この場所では数多くの罪人が斬首刑にされ、その無念の想いが未だに消え去ることなく、山をさまよっているという。
「生首谷」や「地獄谷」など、怖ろしい名前がつけられたこの一帯では、今も数々の心霊現象が目撃されている。
妙見山(しおき場)の心霊現象
妙見山(しおき場)では、以下のような恐ろしい心霊現象が報告されている。
- 首のない霊が現れる
- 無念の叫び声が聞こえる
- 霧の中に現れる侍たち
- 不気味な音や視線を感じる
これらは単なる噂に過ぎないと思うかもしれないが、実際に体験した者にとっては、決して無視できない恐怖そのものである。
首のない霊が現れる
妙見山のしおき場付近では、首のない霊が目撃されることが多い。
この霊は、無惨にも斬首された罪人たちが成仏できず、魂がさまよい続けている姿だと言われている。
目撃者の中には、道を歩いていると後ろから冷たい視線を感じ、振り向くと無表情の人影が近づいてくるという証言もある。
その影には、はっきりと首が欠けているのが見て取れ、背筋が凍るような恐怖を与えるという。
無念の叫び声が聞こえる
夜になると、しおき場の周辺では、無念の叫び声が聞こえるという。
これらの声は、命を奪われた罪人たちの叫びだとされ、その音はまるでその場で生きているかのようにリアルである。
その声に耳を傾けると、誰もいないはずの場所から「助けてくれ」と懇願する声や、「もう許してくれ」と悶える声が聞こえることがあるという。
霧の中に現れる侍たち
ある夜、妙見山を訪れた数人の友人たちは、山道で不気味な霧に包まれた。
その霧の中から、二人の大きな侍が現れ、刀を振るいながら堂々と歩いてくるのを目撃した。
霧の中に現れたその侍たちは、まるで生きているかのようなリアルさで、背丈が2メートル以上もあったという。
その時、友人たちは恐怖に駆られ、慌ててその場を離れたが、その侍たちは一歩も動かず、まるで霧の中に溶け込むように消えていったという。
不気味な音や視線を感じる
妙見山では、森の中で何気ない音に耳を澄ますと、突然足音や呼吸音、さらには誰かが視線を送っている感覚を覚えることがあるという。
特に夜間は、こうした現象が多く、何かに追い詰められるような感覚に陥る。
このような現象に遭遇した訪問者は、すぐにその場を離れるが、恐怖が心に残り、帰路の途中でも視線を感じて振り返ることがある。
妙見山(しおき場)の心霊体験談
実際に妙見山(しおき場)を訪れた人々の恐ろしい体験談を紹介する。
体験談1
友人と一緒に妙見山を訪れた私は、日中だったこともあり、特に恐怖を感じることはなかった。
しかし、その夜、寝ていると耳元で囁き声が聞こえ、寒気が走り金縛りにあった。
目を開けると、天井に髪の長い女の顔が現れ、直径50〜60センチほどの巨大な顔が迫っていた。
その瞬間、私はすぐに「お持ち帰りした」と確信した。
そして次の夜も、同じような体験が再び繰り返された。
体験談2
1年ほど前、友人がしおき場で撮影した写真を見せてもらった。
その写真には、和服を着た男女の霊があちこちに写り込んでおり、恐ろしさを感じた。
その後、妙見山を通りかかった私も、家に帰った晩、女の霊を一人、家に連れて帰ってしまった。
妙見山(しおき場)の心霊考察
妙見山のしおき場で報告される心霊現象は、戦国時代に無念の死を遂げた罪人たちの怨念が原因であると考えられる。
また、しおき場周辺の自然環境や霧の中に現れる不気味な影は、霊的なエネルギーが集まる場所であることを示しているのかもしれない。
この場所を訪れる際には、ただの好奇心ではなく、十分に恐怖を覚悟して訪れることが重要である。
霊的な力を引き寄せてしまうことがあるため、自己責任で行動するべきであり、恐怖を感じた時にはすぐにその場を離れるように心掛けるべきだろう
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